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北米でEV用高出力充電網を構築する合弁会社設立 自動車メーカー7社、ホンダ、BMW、GM、ヒョンデ、キア、メルセデス・ベンツ、ステランティスが参画

2023年7月27日 発表

 ホンダの米国現地法人アメリカン・ホンダモーター、BMWグループ、ゼネラルモーターズ、ヒョンデ、キア、メルセデス・ベンツグループ、ステランティスN.V.の計7社は7月26日(現地時間)、米国とカナダでEV(電気自動車)用高出力充電網を新たに構築する合弁会社の設立に合意したと発表した。関係当局の承認を経て年内の会社設立を目指し、今後、米国とカナダで少なくとも3万基の充電器を設置することで、EVユーザーが利用しやすい高出力充電網の展開を目指す。

 米国では、2030年にはEVの販売比率が50%を超えると見られており、EVの普及拡大には、信頼性の高い充電インフラの整備が課題としている。

 新たに設立する合弁会社は、2024年の夏に米国で最初の充電ステーションを開設し、大都市圏や主要幹線道路沿いから順次充電網を拡大。ステーション内には高出力のDC充電器を複数設置し、充電規格である「CCS」や「NACS」に対応した、あらゆる自動車メーカーのEVを充電可能とする。また、消費電力は環境に配慮し再生可能エネルギーのみでまかなう予定としている。

 設置する充電ステーションの特徴としては、充電ステーションは利用者にとって利便性の高い場所に設置され、信頼性の高い充電サービスを提供。各ステーションには、日除けの屋根やトイレを設置し、飲食、物販サービスを提供するほか、より充実したサービスを提供するフラッグシップ型の充電ステーションも一部展開。また、充電ステーションの予約や決済などは、この合弁会社に参画する自動車メーカーの車載システムやアプリを通じてシームレスに利用可能としている。さらに、プラグ&チャージ技術も活用するなど利用者に質の高いEV充電サービスを提供していくことを目指すとしている。