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マクラーレン、「750S」を日本初公開 マクラーレン史上最も軽量でパワフルなモデル
2023年8月2日 18:47
- 2023年8月2日 発表
マクラーレン・オートモーティブ アジアは8月2日、4月にグローバルローンチを果たした「750S」を日本初公開した。同モデルの全世界的なデリバリーは2023年最終四半期を予定する。
新型750Sは「720S」を徹底的に分析したうえで設計・開発を行ない、コンポーネントの約30％を刷新あるいは変更。軽量化、パワートレーンのパフォーマンス、エアロダイナミクス、動的性能を進化させた、V8エンジンを縦置きミッドシップにレイアウトする後輪駆動モデルのスーパーカー。
搭載されるV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンは、最高出力552kW（750PS）/7500rpm、最大トルク800Nm/5500rpmを発生し、トランスミッションには7速シーケンシャル式ユニットの7速AT（SSG）が組み合わされた。0-100km/h加速は2.8秒、0-200km/h加速は7.3秒を誇る。エンジンスペックは「マクラーレン P1」のガソリンエンジン（737PS、720Nm）を凌駕するものとなる。
ボディには可能な限りカーボンファイバーを用い、さらに軽量オプションを選択した場合の750Sの最軽量乾燥重量は1277kgとなる。ボディサイズは4569×2059×1196mm（全長×全幅×全高。全幅はミラーを畳んだ状態）、ホイールベースは2670mm。
足まわりについては、油圧リンク式サスペンションのPCC（プロアクティブ・シャシー・コントロール）をさらに進化させた新世代の「PCC III」を搭載。サスペンションスプリングは、720Sよりフロントが柔らかく、リアが硬くなり、加えて専用バルブスタックを構成するパッシブ、アクティブの両エレメントを変更。また、ストラット内のアキュムレーターを調整するなど、750Sで初めて採用された新手法のサスペンションチューニングも実施し、乗り心地、ロール制御、ステアリングのフィードバック、コーナリング時のバランスを向上させたという。
また、750Sでは標準でピレリ「P ZERO」タイヤを装備し、さらに高性能な「P ZEROコルサ」と、サーキット志向の「P ZEROトロフェオR」もオプションで用意。3種類のタイヤはいずれもマクラーレンとピレリによって750Sのために特別に開発されたものとなる。
エクステリアでは720Sのデザインをさらに洗練させ、ノーズ下部のフロントスプリッターが拡大するとともにヘッドライトを挟む「アイソケット」インテークが細くなり、シルのエアインテークとリアホイールアーチのベントも刷新。リアのエアロダイナミクスも見直され、リアデッキは再設計によって延長され、そこから空気が送られる特徴的なカーボンファイバー製アクティブリアウィングはより高く長くなり、その下方にセンター出しのエグゾーストを配した。
なお、今回のジャパンプレミアで来日したマクラーレン・オートモーティブ プロダクト・プランニング・マネージャーのシェーン・ハーマン氏は、「マクラーレン750Sは、マクラーレンの新たな頂点を目指して生み出され、そのブランドのDNAを忠実に具現化したマクラーレン史上、最も軽量で最もパワフルなシリーズモデルです。60年の歴史を持つマクラーレンの血統が生み出した、クラス最高峰でかつ最新のスーパーカーである750Sは、軽量化という当社のスーパーカーづくりに共通するアドバンテージを維持しながら、マクラーレンのドライビング・エクスペリエンスをさらに進化させ、より一体感のある運動性能やクラストップのパワーウェイトレシオ、そして高性能エンジンならではのピュアなパフォーマンスを実現しました。そしてエアロダイナミクス・デザインにさらなる磨きをかけ、そのすべてを技術的に進歩させ、実用性の高いパッケージとしてまとめあげたのが、このマクラーレン750Sなのです」と語っている。
