ニュース
鈴鹿8耐、33号車Team HRC with Japan Postがポール獲得 7号車YART YAMAHAは2位に
2023年8月5日 19:15
- 2023年8月4日〜6日 開催
鈴鹿サーキットで開催されている鈴鹿8耐「2023 FIM世界耐久選手権 "コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会」は8月5日、TOP10トライアルが行なわれ、鈴鹿8耐連覇を狙う33号車Team HRC with Japan Post（長島哲太／高橋巧／チャビ・ビエルゲ、CBR1000RR-R FIREBLADE SP、BS）が2分5秒329でポールポジションを獲得した。
2位は7号車YART YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC（ニッコロ・カネパ／マーヴィン・フリッツ／カレル・ハニカ、YZF-R1、BS）、3位は104号車TOHO Racing（清成龍一／國峰啄磨／榎戸育寛、CBR1000RR-R FIREBLADE SP、BS）だった。決勝レースは8月6日11時30分にスタートし、19時30分にフィナーレを迎える。
2分5秒台を連発した7号車 vs 33号車の一騎打ち
鈴鹿8耐の予選は3回に分けて実施される。公式予選1回目と2回目では各チーム最大3名のライダーが順に走行し、チーム内上位2名のベストタイムの平均をもとに上位10チームが決定。その10チームがTOP10トライアルに進出し、上位グリッドを争う。
1回目の公式予選では唯一、33号車の長島選手が2分5秒台をマーク。しかし2回目の公式予選では、ライダー3名全員が2分5秒台を叩き出した7号車が他より頭1つ抜けたスピードを見せ、トップ通過した。33号車は2分6秒台でコンスタントに周回し、2位の平均タイムでTOP10トライアル進出。この2チームのポールポジション争いが予想される状況となった。
続くTOP10トライアルは各チームからライダー2名が選抜され、1名ずつ順番に出走する。チャンスはアウトラップを除く1周のみ。序盤の下位チームのタイムは軒並み2分6〜7秒台だったが、予選上位チームの1巡目に入り、33号車ビエルゲ選手がTOP10トライアルで最初の2分5秒台を記録すると、直後に7号車ハニカ選手がそれを0.4秒上回る2分5秒519でトップに立つ。
そして2巡目、1回目の公式予選で唯一2分5秒台をマークしていた33号車の長島選手が、気迫の走りで2分5秒329。最後、7号車のフリッツ選手がタイムアタックに入るが、セクター1で0.4秒余り遅れ、その後のセクターでなんとか取り返すも、最終的には約0.2秒遅れの2分5秒519でフィニッシュ。ポールポジションは33号車、2位に7号車、3位には2分6秒343の104号車が入った。
ポールポジションを獲得した33号車のライダー3名のコメント
長島哲太選手：ここに戻って来ることができてすごくほっとしています。ケガがあってつらい期間を過ごし、心が何度か折れそうにもなったんですけど、意地でも走りたいと思って。最終的に走れると判断してくれたHRCには感謝していますし、その判断が間違っていなかったことをしっかり証明できたので、本当にうれしいです。
高橋巧選手：僕は今日、TOP10トライアルは走っていないのですが……2人がすごく速いタイム、特にチャビ（・ビエルゲ選手）はこういう特殊な、1周でタイムを出さなきゃいけない状況のなかでしっかり5秒台を出してくれた。ポールを獲ってくれた2人には感謝ですし、明日は僕なりに仕事しようかと思っています。
チャビ・ビエルゲ選手：長島選手がすばらしいラップをしてくれた。セクター1は真っ直ぐ走っていた、とみんな言っていたくらい（笑）。僕としてはそのデータをこれから学んで明日に備えたい。チームには僕をここに呼んでもらって、僕を信じてTOP10トライアルに送り出してもらって、感謝しています。
鈴鹿8耐 TOP10トライアルの最終結果
順位：チーム（選手、車両、タイヤ）
1：33号車Team HRC with Japan Post（長島哲太／高橋巧／チャビ・ビエルゲ、CBR1000RR-R FIREBLADE SP、BS）
2：7号車YART YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC（ニッコロ・カネパ／マーヴィン・フリッツ／カレル・ハニカ、YZF-R1、BS）
3：104号車TOHO Racing（清成龍一／國峰啄磨／榎戸育寛、CBR1000RR-R FIREBLADE SP、BS）
4：73号車SDG Honda Racing（浦本修充／名越哲平／埜口遥希、CBR1000RR-R FIREBLADE、BS）
5：12号車Yoshimura SERT Motul（グレッグ・ブラック／シルヴァン・ギュントーリ／エティエンヌ・マッソン、GSX-R1000R、BS）
6：17号車Astemo Honda Dream SI Racing（水野涼／渡辺一馬／作本輝介、CBR1000RR-R FIREBLADE、BS）
7：76号車AutoRace Ube Racing Team（ダン・リンフット／津田拓也／、GSX-R1000R、BS）
8：71号車Honda Dream RT SAKURAI Honda（伊藤和輝／日浦大治朗／荒川晃大、CBR1000RR-R FIREBLADE、BS）
9：95号車S-PULSE DREAM RACING-ITEC（渥美心／ジョシュ・ウォータース／マーセル・シュロッター、GSX-R1000R、BS）
10：1号車F.C.C. TSR Honda France（ジョシュ・フック／マイク・ディメリオ／タラン・マッケンジー、CBR1000RR-R FIREBLADE SP、BS）