三菱自動車、AXCR2023のスタートを控えタイ パタヤに到着 増岡浩総監督「たった1つの頂点に立つのはわれわれの新型トライトン」

AXCR2023のスタートを控え、タイのビーチリゾート パタヤのサービスパークに到着した新型「トライトン」

　8月13日（現地時間）、新型「トライトン」でアジアクロスカントリーラリー2023（AXCR2023）に参戦するチーム三菱ラリーアートが、翌日にスタートを控えたタイ パタヤの会場に到着した。

　参戦するのは、2022年にトライトンで総合優勝を果たしたチャヤポン・ヨーター選手（タイ）/ピーラポン・ソムバットウォン選手（タイ）、2022年5位のリファット・サンガー選手（インドネシア）/シューポン・シャイワン選手（タイ）、そして今年は田口勝彦選手/保井隆宏選手の日本人コンビが新たに加入して3台体制で臨む。チーム総監督は2022年に続き増岡浩氏。

　増岡総監督によると、これまで入念なテストを重ねてきたマシンの仕上がりは満足のいくものだそうで、「ディフェンディングチャンピオンではなくチャレンジャーの気持ちで連覇を狙う」とのこと。新加入のドライバーである田口勝彦選手は、長年三菱ワークスの一員として輝かしい戦歴を残してきたベテランで、増岡総監督自身が自分の後継と言い切るほどそのドライビングに信頼をおいているそうだ。

　とはいえチームオーダーは一切なく、あくまで3台がチャレンジャーという姿勢を崩さず勝利にこだわり戦っていくとのことだ。「2022年は優勝することができたが、あくまでわれわれはチャレンジャー。決してディフェンディングチャンピオンというスタンスは取らない。2位はいらない。たとえ2台が潰れようがたった1つの頂点に立つのはわれわれの新型トライトン」と語る増岡総監督の表情は穏やかながら、その想いにパリ-ダカール・ラリー時代の熱き走りを思い起こさせられた。

穏やかな表情ながら「目指すのはあくまで頂点」と言い切るチーム三菱ラリーアート 増岡浩総監督

　新型トライトンの戦闘力や日本人コンビの走りにも注目のAXCR2023は、8月13日夜にセレモニアルスタートが行なわれ、翌14日にLEG1がスタート。17日に国境を越えラオスに入国。19日にパクセでフィニッシュを迎える。雨季の東南アジア特有のマッドステージでの新型トライトンの走り、そして日本人コンビの走りにも注目したい。

サポートカーはタイでは未発売のデリカ D：5

ラリーカー以外にもスタッフの移動等に使用されるノーマルの新型トライトンも続々と到着した