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三菱自動車、アジアクロスカントリーラリー2022開催直前に意気込みを語る 「チーム全体がタフな挑戦に向けて準備万端」

2022年11月21日(現地時間)開幕

アジアクロスカントリーラリー2022年大会に臨むチーム三菱ラリーアート

 三菱自動車工業が技術支援するチーム三菱ラリーアートは、11月21日(現地時間)に開幕するアジアクロスカントリーラリー(AXCR)の2022年大会に「トライトン」(T1仕様=改造クロスカントリー車両)の3台体制で参戦する。この開幕を前に、同社の副社長(ものづくり担当)長岡宏氏、チーム三菱ラリーアート総監督の増岡浩氏がコメントを発表した。

 チーム三菱ラリーアートは開幕に先立ち、11月9日にタイのチョンブリ県シラチャにあるミツビシ・モーターズ(タイランド)・カンパニー・リミテッド(MMTh)のテストコースでAXCR本番に臨むトライトンのシェイクダウンを実施。例年は雨季である8月に開催されていたため、ぬかるんだ泥道や川渡りなどの難コースが待ち受けていたが、今回はコロナ禍により乾季の11月開催としたため、乾燥したオフロードでの走行が中心と予想される一方、従来の難コースに加え、急勾配の登坂路など例年とは違った新たな見どころが予想される。チーム三菱ラリーアートはこれに対応すべく、計約1900kmに及ぶ耐久試験を実施してトライトンの信頼性・耐久性を確認しながら、エンジンや足まわりを最終調整。今回のシェイクダウンでは、これらが狙い通りに仕上がっていることを確認したという。

 AXCRに出場する二輪部門21台、サイドカー部門2台、四輪部門32台、トラック部門1台の合計56台は、21日に市内で大会最初のSSを走行した後、チャーン・アリーナ・スタジアムでセレモニアルスタートを実施して初日のレグ0を終了予定。22日のレグ1から本格的なラリーが始まり、24日のレグ3まではタイのブリラムを拠点としたコースで競われる。25日にタイとカンボジアの国境付近でのレグ4を終了した後にカンボジア入りし、26日のレグ5は世界遺産のアンコールワット近郊でゴールを迎える。

トライトン(T1仕様)

 なお、三菱自動車は21日の大会初日から26日の最終レグまで、最新のデイリーレポートを同社のAXCRスペシャルサイトで紹介。また、AXCR2022の開幕直前となる11月19日~20日に東京お台場で開催される「JAFモータースポーツジャパン2022」の三菱自動車ブースにおいて、トライトンラリーカーAXCR2022参戦車両(レプリカ)を国内初披露する。さらに11月21日からは東京都港区の本社ショールームで同モデルを展示するとのこと。

副社長(ものづくり担当)長岡宏氏のコメント

 当社の開発チームに属するWRCやダカールラリーで数々の勝利を獲得した歴戦のエンジニアたちが中堅・若手に技術を継承しながら、「トライトン」を過酷なAXCRでも戦い抜けるクルマに鍛え上げました。ダカールラリー2連覇を成し遂げた増岡総監督を筆頭に、チーム一丸となって三菱自動車らしい力強い走りを披露してくれると確信しています。「チーム三菱ラリーアート」の活躍に、ぜひご期待ください。

チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩氏のコメント

 総監督としてチームを勝利に導くために、これまでラリーで培ってきたノウハウを活かし、チーム体制を整えながら、ラリーカーを仕上げてきました。「トライトン」は走る度にレベルアップを果たし、速く・強く・壊れないクルマに仕上がっています。チームを支えるサービス体制もしっかり作り込み、ドライバーが持てる力を100%発揮できるようメンタル面のサポートも行なっています。チーム全体がタフな挑戦に向けて準備万端です。