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JRP、スーパーフォーミュラの車両開発に高星明誠選手が加入 塚越広大選手とともに開発を深化

2023年8月16日 発表

開発テスト車両。左が通称「白寅」、右が「赤寅」

 日本レースプロモーション(JRP)は8月16日、プロジェクトの重要な柱の1つとして2022年から進めてきた「カーボンニュートラルとエンターテインメント性の向上に向けた車両開発」について、2023年の概要を発表した。

 2022年は年間7回、スーパーフォーミュラを開催する全国5つのサーキットにて、総走行距離1万km(約60レース分)を超える開発テストを実施し、その結果として、新型車両「SF23」を今シーズンより投入。

 SF23は麻由来の天然素材などを使用することで、原材料ならびに製造過程でのCO2排出量を約75%抑制したBcompのバイオコンポジット素材を採用。また33%(DRYタイヤの再生可能原料比率)のリサイクル素材と再生可能原料の採用を達成したレーシングタイヤを導入するなど、カーボンニュートラル貢献を目指し開発してきたマシン。

 2023年も取り組みを継続、深化させるべく、9月11日~12日と11月21日の2回、合計3日間、モビリティリゾートもてぎにて開発テストを実施するという。

 開発ドライバーは、プロジェクト当初からこの開発テストを支えてきた塚越広大選手に加え、今シーズンSUPER GTシリーズGT500クラスに「#3 Niterra MOTUL Z」で参戦している高星明誠選手が新たに加入。高星選手は過去2020年、2021年にスーパーフォーミュラにスポット参戦経験があり、現在もスーパーフォーミュラライツの次期車両の国内シェイクダウンを務めるなど、クルマづくりに対する知識と経験が豊富なドライバー。

プロジェクト当初からこの開発テストを支えてきた塚越広大選手は「白虎」担当。2004年鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラ主席卒業。全日本F3やユーロF3などで活躍後、2009年フォーミュラ・ニッポンとSUPER GTに参戦を開始。両カテゴリーとも最上位はシリーズランキング2位。2022年からSF NEXT50開発ドライバーを務めるかたわら、2023年からは「ThreeBond Racing」のドライビング・アドバイザーも兼任している
新たに加入する高星明誠選手は「赤虎」担当。NDDP(ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム)出身。2013年に全日本F3選手権のF3-Nクラスでシリーズタイトルを獲得後、2015年にGT300クラスでSUPER GTデビュー。現在2023年GT500クラスでランキングトップ。SUPER FORMULAには2020年「Buzz Racing Team with B-MAX」、2021年「carenex TEAM IMPUL」からスポット参戦している

 なお高星選手は、8月19日~20日にモビリティリゾートもてぎで開催されるスーパーフォーミュラ Rd.7にて、土曜日のフリー走行にはSFgoのゲスト解説、また日曜日の決勝レースには場内放送のゲスト解説として、レースを共に盛り上げてくれるという。

8月19日~20日にはモビリティリゾートもてぎにてスーパーフォーミュラ Rd.7が開催される