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ハーマン、JBLやマークレビンソン搭載のレクサス「RZ」やトヨタ「アルファード」を展示 注目製品を紹介するHARMAN EXPLORE TOKYO 2023

2023年9月13日 開催

HARMAN EXPLORE TOKYO 2023で展示されたマークレビンソン搭載のレクサス「RZ」

 ハーマンインターナショナルは9月13日、新製品をはじめ各ブランドの注目製品を紹介するHARMAN EXPLORE TOKYO 2023を開催した。各ブランドのポータブルオーディオやホームオーディオのほか、JBLやマークレビンソンのオーディオを搭載するクルマも展示された。

トヨタ、レクサス車に純正装着

 今回展示された車両は、マークレビンソン搭載車がレクサス「RZ」。JBL搭載車がトヨタ自動車「アルファード」。同じトヨタのブランドだが、現在、マークレビンソンがレクサス、JBLがトヨタとブランドごとに供給しているとのこと。

ハーマンインターナショナルが持つ各ブランド

 両ブランドとも、現在は主に自動車メーカーの純正装着で供給される。その理由としては後付け製品とは違い、当初から車両を含めたトータルで音作りができるためとなる。

 レクサスRZ450e“version L”にメーカーオプションで搭載されるのはマークレビンソン プレミアムサラウンドサウンドシステム。

RZの操作はディスプレイオーディオから行なう

 13個のスピーカーと1800Wの12chディスクリートDクラスアンプを搭載、スピーカーは9cmのUnityが前方に3個と左右リアドア、8×9インチサブウーファーが左右フロントドア、22.4cmサブウーファーがバックドアとなる。

 RZは純電気自動車のため「EVならではの静粛性を助けに、膨大なチューニング時間を費やすことで、比類ない音楽体験がそこにあります」としていて、エンジン音や振動のない空間で音楽が楽しめる。

フロント左の9cmのUnityスピーカー、マークレビンソンのブランドロゴがある
中央の9cmのUnityスピーカー
フロント右の9cmのUnityスピーカー
フロント左の8×9インチサブウーファー
フロント右の8×9インチサブウーファー
リアドアの9cmのUnityスピーカー
バックドアには22.4cmサブウーファー
レクサスRZのマークレビンソン プレミアムサラウンドサウンドシステムの説明

 アルファードは最上級グレードのExecutive LoungeにJBLプレミアムサウンドシステムを標準装備する。

アルファードのディスプレイオーディオ

 15スピーカーと1200Wの12chオーディオアンプによるシステムで、15個のスピーカーはフロントインパネ3か所とバックドア2か所に9cmミッドレンジ、フロントピラー左右とリアのスライドドア左右に2.5cmホーンツイーター、フロントドア左右に8×9インチウーファー、リアのスライドドア左右に17cmウーファー、室内天井のスーパーロングオーバーヘッドコンソールに9cmミッドレンジ、バックドアに22.4cmサブウーファーとなる。

フロント左のピラーにある2.5cmホーンツイーター、インパネの9cmミッドレンジスピーカー
センターの9cmミッドレンジスピーカー
フロント右のピラーにある2.5cmホーンツイーター、インパネの9cmミッドレンジスピーカー
フロントドア右の8×9インチウーファー
リアのスライドドア左の2.5cmホーンツイーター
リアのスライドドア左の17cmウーファー
スーパーロングオーバーヘッドコンソールに9cmミッドレンジスピーカー
3列目にも乗車するので左右のバックドアには9cmミッドレンジスピーカーと22.4cmサブウーファー
アルファードのJBLプレミアムサウンドシステムの説明

 アルファードの広い室内に、迫力と臨場感のあるJBLサウンドを実現するため、JBL専任の音響エンジニアがチューニングしているという。

 RZ、アルファードともにハイレゾに対応。ハーマン独自のアルゴリズムで圧縮ファイル音源において失われた情報をリアルタイム演算で補完してダイナミクスや周波数帯域などを本来のレベルに限りなく近づける圧縮音源復元テクノロジーClari-Fi(クラリファイ)を搭載する。

自転車やバイク向きのスピーカーもあり、秋発売の新製品も展示

 HARMAN EXPLORE TOKYO 2023では、9月以降に発表される新製品のほか、最近発売の注目製品も多く並べられた。

 JBLブランドでは、ポータブルスピーカーを数多く出しているが、7月発売の「JBL WIND 3」は自転車やバイクなどの二輪車のハンドル部に取り付け可能なマウントキット同梱のポータブルBluetoothスピーカー。

自転車など用のマウントキット同梱の「JBL WIND 3」
FMラジオ機能もある
ハンドルに固定できる
外せばクリップでベルトなどに固定できる

 イヤホンなどを装着できない状況で、音楽再生だけでなくスマートフォンのナビゲーションの音声再生や、ハンズフリー通話も可能。また、FMラジオ機能を搭載しているため、情報取得ツールとしても利用できる。外で利用するためIP67の防水・防塵性能を持ち、自転車やバイクで使わないときはクリップでバッグなどに固定することもできる多機能・多用途タイプとなっている。

JBLのポータブルスピーカー。カラビナ取り付けタイプから据え置きタイプまでさまざまなタイプを用意している

 そのほか、イヤホン、ヘッドホン、ポータブルスピーカー、ゲーム用のスピーカーやヘッドセット、さらにホームオーディオ、プロ用オーディオなど、ハーマンインターナショナルの取り扱い製品が多数展示された。

JBLのイヤホンも多数展示。こちらは参考出品のオープンスタイルのワイヤレスイヤホン「SOUNDGEARSENS」
9月14日発表のヘッドホンの新製品「JBL TOUR M2」ワイヤレスオーバーイヤーの最上級モデル
JBLのポータブルスピーカーでは、参考出品として伝統の製品の雰囲気を再現した「AUTHENTICS 200/300」など新製品が展示された
Harman KardonブランドのBluetooth接続のスピーカー
マークレビンソンのインテグレーテッドアンプNo5805とターンテーブルNo5105にJBLのスピーカーHDI-3800の組み合わせ
ARCAMのインテグレーテッドアンプSA30とSACD/CDネットワークプレーヤーCDS50に、スピーカーはJBLのL82 Classic MKIIとサブウーファーL10csの組み合わせ
ゲーミングヘッドセットなどゲーム用のJBL Quantumシリーズ
曲に合わせて360度に光を放つポータブルスピーカー JBL Pulse 5を大量展示。音に合わせてさまざまな光り方をしている
プロ用機器として、屋外スピーカーを展示した。テーマパークなどの屋外で音を届ける用途に使う。全方位タイプ(右)と特定方向タイプ(左)がある
ハーマンインターナショナルが扱うブランドにはタッチパネルもある