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新しい「センチュリー」にアイシンが「リンク式パワードアシステム」を新開発

2023年10月3日 発表

新しい「センチュリー」のワールドプレミアイベント

 アイシンは10月3日、トヨタ自動車がワールドプレミアした「センチュリー」の新モデルに向けて、「リンク式パワードアシステム」を新開発したことを明らかにした。

 9月6日に開催されたワールドプレミアイベントで公開された新しいセンチュリーは、新しいショーファーカーを目指して開発されたモデル。トヨタでは、グローバルでフルオーダーに応えるとしていて、ボディカラーや内装など、顧客の好みに合ったカスタマイズを可能とし、世界で一台のセンチュリーを作り上げるプランを、今後用意するとしている。

 アイシンでは、スライドドアの利点である乗降性のよさと、車両そのもののデザイン性を両立する新しいドアシステムとして「リンク式パワードアシステム」を開発。

リンク式パワードアシステムを採用した新しい「センチュリー」

 従来のスライドドアは、車体側面に配置したレール上をドアヒンジが移動することでドアを横方向に動かしていたため、車体側面には直線のレールを配置する必要があり、搭載車両の形状に制約があったが、「リンク式パワードアシステム」では、回転アームなどを用いた保持・開閉駆動を行なう構造部品を新たに開発したことで車体にレールを配する必要がなく、車両のデザインを維持したまま開閉することができるとしている。

「リンク式パワードアシステム」により、ドア自体が車体に並行に開くことにより、狭い駐車空間でもドアの開閉、乗降が可能となり、小さな子どもから高齢者まで誰もがスムーズに乗り降りでき、シーンに応じては広い開口部が乗員の「美しい乗降所作」を実現することにも貢献するという。

トヨタ自動車がワールドプレミアした「センチュリー」の新モデル