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市光工業、車両の動きを周囲に伝える「路面描画プロジェクション」など「ジャパンモビリティショー2023」へ出展

2023年10月11日 発表

路面描画プロジェクション

 市光工業は10月11日、「ジャパンモビリティショー2023」(10月28日〜11月5日一般公開)の出展概要を発表。歩行者や自転車、バイクなどの道路利用者に車両の動きや危険を伝える「路面描画プロジェクション」や「自動運転車用外向けHMI ”e-Face”」「次世代フロント&リアライティング」といった、自動運転と電動化に関するライティングソリューションを発表する。

 なお、ジャパンモビリティショー2023へは、ヴァレオジャパンとの共同出展となり、ヴァレオ・市光工業の記者会見が10月26日10時15分に開催される。

路面描画プロジェクション

 路面描画プロジェクションランプは、より安全・安心な交通社会の実現を目指した新しい技術。これまで市光工業では主にドライバーの視認性向上と車両の被視認性向上のためのライティングソリューションを開発してきたが、この新しいアプローチは歩行者や自転車、バイクなどの道路利用者とのコミュニケーションを目的としている。

 路面描画プロジェクションランプにより、ドライバーだけでなく周囲の道路利用者に車両の動きや危険を分かりやすく伝え、接触事故の低減を目指してもので、走行音の静かな電動化車両や、死角の多いトラックやバスなどの大型車両においても効果的で、特に交差点や駐車場といった交通事故の多い場所での安全性向上へ貢献するという。

自動運転車用外向けHMI ”e-Face”

自動運転車用外向けHMI ”e-Face”

“e-Face”は自動運転車から周囲の交通利用者へのコミュニケーションの支援で安心・安全を提供する外向けHMI(Human-Machine-Interface)。自動運転中の車両の状況に応じて文字や表情で「発進」「横断者あり」「停車」「右折」「左折」「あいさつ」などのサインを表示。これにより、ドライバーが通常行なう周囲の交通利用者とのコミュニケーションの一部をe-Faceが代替。目標は、ドライバーが不在になるレベル4の自動運転サービスにおいても、e-Faceを活用して適切なコミュニケーションを取り、乗員にも交通利用者にも安全・安心でスムーズな運行を実現することとしている。

次世代フロント&リアライティング

次世代フロント&リアライティング

 次世代フロント&リアライティングは電動化・自動運転時代のクルマのための新しいライティングコンセプトで、フロントフェイスでは、ライティングを従来のグリル部まで拡大することでデザイン性が向上するだけでなく、ランプとグリルのつながりを持たせヘッドライトとあわせてコミュニケーションの役割を担うなど新しい役割を与える。

 リアフェイスでは、最新のスタイリングトレンドに沿ったライティングは車両に先進的な印象をもたらし、大型のライティングエリアは"被視認性"というリアランプの最も重要な役割をさらに強化。LEDを用いたディスプレイを配置し、車間距離の注意を促せるほか後続車への安全にも配慮する。

JAPAN MOBILITY SHOW 2023 市光工業の展示ブース:東京ビッグサイト 西ホール3 W3401