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豊田合成、「フレスビーBEVコンセプト」「ペロブスカイト太陽電池」など初出展の技術を「ジャパンモビリティショー2023」で公開
2023年10月6日 07:30
- 2023年10月5日 発表
豊田合成は10月5日、「ジャパンモビリティショー2023」(東京ビッグサイト:10月25日〜11月5日開催)の出展概要を発表。豊田合成ブースでは、「フレスビーBEVコンセプト」「ペロブスカイト太陽電池」「足圧バランスゲーム(e-Rubberセンサ)」といった初展示の技術を展示する。
同社は、中長期経営計画(2030事業計画)の目指す姿に「高分子の可能性を追求し、よりよい移動と暮らしを未来につなぐ会社」を掲げ、ゴム・樹脂分野の専門メーカーとして、社会への「安心・安全」「快適」「脱炭素」の価値の提供に向け事業活動を推進している。
豊田合成ブースでは、強みである高分子などのコア技術を活かした、将来の「モビリティ社会を支える技術」や「家庭や暮らしを豊かにする技術」を、コンセプトモデルや体験型展示などを通じて紹介する。
ジャパンモビリティショー2023への出展概要は、以下の通り。
モビリティ社会を支える技術
「Flesby(フレスビー)BEVコンセプト」(初展示)
フレスビーBEVコンセプトは、2030年ごろを想定した小型バッテリEVで、クルマの安心・安全や快適に寄与する同社技術を搭載した。エクステリアには、自動運転を支える技術として、周辺状況を感知する「センシング機能」や、歩行者などと光や音でコミュニケーションする「通知機能」を付与。
インテリアには、広々としたコクピット空間を実現する技術などを搭載。「ロングテレスコ格納ハンドル」は、アクセルやブレーキなどの操作機能を集約しつつ、自動運転時はインパネ部に収納。また、「ラップエアバッグ」は、エアバッグをシートベルトに一体化させ、乗車姿勢の多様化に対応するとともに、インパネ部の薄型化に貢献する。
家庭や暮らしを豊かにする技術
「マイクロ波給電」は、Ossia、Space Power Technologiesと共同開発している次世代の長距離ワイヤレス給電技術。ケーブルを使用せずに離れた場所の複数の電子機器に同時に送電が可能で、シームレスなリビング空間を実現させる。
「ペロブスカイト太陽電池」(初展示)
「ペロブスカイト太陽電池」は、エネコートテクノロジーズと共同で開発している次世代の太陽電池。薄型で発電効率が高く、既存の太陽電池よりも柔軟性が高いため曲面などにも搭載可能で、再エネの普及拡大に貢献する。
自工会の未来体験ツアー「Tokyo Future Tour」や、スタートアップとのビジネスマッチングイベント「Startup Future Factory」にも出展
豊田合成ブースの出展のほか、自工会(日本自動車工業会)による未来体験ツアー「Tokyo Future Tour」や、スタートアップとのビジネスマッチングイベント「Startup Future Factory」にも参画する。
Tokyo Future Tourの「EMERGENCY&Mobility」ゾーンで展示するポータブル手洗いスタンド「WOSH」は、同社製の「UV-C LED水浄化ユニット」を搭載し、内部で水を浄化・再利用することで、水道インフラが整っていない場所でも水の提供を可能にした。
同社では2019年にコーポレートベンチャーキャピタルの専門組織「ベンチャー投資企画室」を設置し、これまで次世代モビリティやヘルスケアなど、幅広い分野のスタートアップ各社との協業を進めており、スタートアップとのビジネスマッチング「Startup Future Factory」にも、新たな協業の可能性を探るために参加する。