ニュース

豊田合成、東京モーターショー 2019に柔らかな車体でAI搭載の“相棒のようなクルマ”出展

「CASE対応技術」や次世代要素技術の体験コーナーも

2019年10月4日 発表

将来コンセプトとして展示される“相棒のようなクルマ”「Flesby III」

 豊田合成は10月4日、東京 お台場臨海副都心エリアで開催される「第46回 東京モーターショー 2019」(一般公開日:10月25日~11月4日)の出展概要を発表。豊田合成のゴム・樹脂技術を活用した柔らかな車体にAI(人工知能)を搭載し、スキンシップによってコミュニケーションができる“相棒のようなクルマ”「Flesby III」などが展示される。

 東京ビッグサイトの南展示棟 3・4ホールに出展する豊田合成ブースでは、「CASE対応技術」「将来のインテリア・エクステリアのコンセプトモデル」などについて紹介。CASE対応技術では、豊田合成の主力製品であるフロントグリルやステアリングなどのセンサーといった電子部品を融合。「安全を支える機能」と「魅力的なデザイン」を両立するモジュール製品、自動運転時代の新たなエアバッグについて展示を行なう。

周辺状況を認識するカメラやミリ波レーダーなどの「センシング機能」、運転状態をLEDの光で周囲に伝える「サイネージ機能」などを搭載する「フロントグリルモジュール」
人とシステムが協調してクルマを操作する「ヒューマン・マシン・インターフェイス機能」を付加。カメラとセンサーでドライバーの状態を感知する「見守り機能」や、光や振動などで情報を提示する「インフォメーション機能」を搭載する「ハンドルモジュール」
自動運転時に想定される乗員の姿勢の多様化に対応するため、エアバッグをシートに一体化させた「次世代セーフティシステム」。なお、この機能を備えたシートはトヨタ紡織ブースでも展示される

 将来のインテリア・エクステリアのコンセプトモデルとして展示されるFlesby IIIは、柔らかな車体によって万が一の歩行者との接触時に衝撃を吸収する「安全機能」、走行シーンに応じて車体形状を最適化する「省エネ機能」などをエクステリアコンセプトとして搭載。また、インテリアでは柔らかく包み込むシートに加え、シーンに応じて色合いが変わるLED照明などを使って乗員に安らぎを与える「ファーストクラス機能」などを備えている。

 さらに将来コンセプトの実現に向けた各種要素技術を体感できるコーナーも用意。電気で伸縮する次世代ゴム「e-Rubber」の振動を利用して多彩な触覚を擬似的に再現するハプティクス技術「Commu-Touch」、高出力・高周波の電力を扱える「縦型GaNパワー半導体」により、離れた場所にワイヤレスで電気を送る「e-Float」などを体験できる。

多彩な触覚を擬似的に再現する「Commu-Touch」
離れた場所にワイヤレスで電気を送る「e-Float」
豊田合成ブースのイメージ