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「東京モーターショー 2019」は「有明エリア」「青海エリア」のお台場全域開催に。無料エリアも展開

一般入場券は2000円で8月1日発売。高校生以下は無料に

2019年10月24日~11月4日 開催

2019年の東京モーターショーはお台場全域を使って開催

 自工会(日本自動車工業会)は、10月24日~11月4日に東京 お台場で開催する「第46回 東京モーターショー 2019(The 46th Tokyo Motor Show 2019)」の開催概要を発表した。

 10月23日8時~24日11時30分はプレスデーで、10月24日11時30分~18時はオフィシャルデー(開会式等招待者)、10月24日14時~18時は特別招待日(障がい者手帳を持つ人の特別見学日)、10月25日9時~14時はプレビューデー。一般公開日は10月25日9時~11月4日18時となる。

 8月1日10時から販売がスタートする一般公開日の「前売り入場券」は1800円、「2DAYパス」は3500円、「通期パス」は6000円で、入場料は前回まで中学生以下が無料となっていたが、今回から高校生以下が無料となった。また、10月25日に入場できる「プレビューデー入場券」は3800円で2万5000枚を限定販売。小学生以下は保護者同伴の場合に限りプレビューデーも入場無料。一般公開日に当日販売される16時以降の入場が可能な「アフター4入場券」は1000円。

 チケットの前売りは東京モーターショーオフィシャルサイトや公式オンラインチケットサービス「etix」などで行なわれ、9月19日からは旅行代理店やプレイガイドなどでも販売が開始される。

 会期を前回から2日増やし、12日間に渡って行なわれる今回の東京モーターショーは、「OPEN FUTURE」をショーテーマに設定。世界7か国 計186の企業・団体が参加。自工会の会員である国内自動車メーカー14社に加え、海外ブランドのメルセデス・ベンツ、スマート、ルノー、アルピナなどもブースを出展する。

会場をお台場全域に拡大

2つのエリアを「OPEN ROAD」で接続するスタイルとなる

 東京モーターショーは2011年から東京ビッグサイト(東京都江東区)を中心に開催されてきたが、今回は東京ビッグサイトの西展示棟・南展示棟のほか、近隣にあるTFTビル横駐車場などを「有明エリア」として設定。さらに南西側の「東京ビッグサイト青海展示棟」や「メガウェブ」などを合わせた「青海エリア」を新設し、2つのエリアを「夢の大橋」「夢の公園」などで構成する「OPEN ROAD」で接続するスタイルに拡大。お台場全域を使った開催となる。また、「有明エリア」と「青海エリア」を往復する無料のシャトルバスを用意。3分に1本のペースで両エリアを往復する予定となっている。

 従来型のブース展示については、「有明エリア」の西展示場に乗用車部門の日産自動車、本田技研工業、三菱自動車工業、スズキ、ルノー、2輪車部門のホンダ、川崎重工業、スズキ、ヤマハ発動機が出展。南展示場に乗用車部門のレクサス(トヨタ自動車)、マツダ、メルセデス・ベンツ、スマート、アルピナ、2輪車部門のアディバが出展。また、「青海エリア」の青海展示棟に乗用車部門のトヨタ自動車、スバル、ダイハツ工業、商用車部門のいすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックスがそれぞれ出展する。

 今回の東京モーターショーでは新たな取り組みとして、入場券を持っていない人でも気軽に立ち寄れる無料エリアを3か所設置。「有明エリア」のTFTビル横駐車場を利用する「DRIVE PARK」では、クルマやバイクが持つ楽しさを体感してもらうため、「東京オートサロン」「モータースポーツジャパン」などと連携。多彩なチューニングカーやレースマシンなどを展示するほか、出展各メーカーの最新車両によるデモラン、試乗・同乗体験などを実施。なお、試乗や同乗の体験には東京モーターショーの入場券が必要になる。

 このほかにもDRIVE PARKでは、ステージイベントなどと合わせてFAI(国際航空連盟)公認(予定)のドローンレースを国内初開催する。

無料エリアの「DRIVE PARK」でチューニングカーなどを展示
世界を相手に戦う迫力のレースマシンや注目の最新モデルなども展示される
FAI(国際航空連盟)公認(予定)のドローンレースを国内初開催

 2つのエリアを結ぶOPEN ROADも無料エリアとなり、全長約1.5kmのスペースを使って展示や試乗などを実施。2輪・4輪の車両に加え、マリンレジャー向けのボートや空のモビリティである「ホバーバイク」などを展示。20社が出展して77台の展示を予定している。また、OPEN ROADの「青海エリア」側の起点となる夢の広場に試乗ステーションを設定。東京モーターショーの入場券を持っている人は100台以上用意されるという「次世代モビリティ」の試乗車を体感できる。

 次世代モビリティでは立ち乗りタイプの「電動キックボード」やトヨタが2020年以降の市販化を目指す「歩行領域EV」、すでに公道を使った実証実験が進められている「超小型モビリティ」などが用意され、近未来のモビリティ体験ができる。

無料エリアのOPEN ROADでは、2つのエリアを移動するシーンを利用してさまざまな展示車両などをチェックしたり、夢の広場に用意される試乗ステーションから「次世代モビリティ」の試乗もできる
OPEN ROADでも陸海空のさまざまなモビリティを展示
「日本カートラベル協会」の協賛によるキャンピングカーの展示も
「次世代モビリティ」の試乗車として用意されるシェアキックボードサービス「WIND」(左、中央)と「Any Pay」(右)の電動キックボード
トヨタの「歩行領域EV」は「立ち乗り型」「座り乗り型」「車いす型」の3種類
「超小型モビリティ」のトヨタ「i-Road」

グランツーリスモSPORTの世界大会を開催

「FUTURE EXPO」の入場ゲート

「青海エリア」の無料エリアとなる「メガウェブ」では、「近未来の1日」を体験できる「FUTURE EXPO」を実施。NTTやパナソニック、NEC、富士通などの企業に加え、経済産業省やNEDO(各予定)とも共催して最新のテクノロジーやサービスを100種類以上出展。“未来の日本に入国する”という想定で、顔認証システムによる入国管理、完全自動運転による移動、V2H(Vehicle to Home)を活用した都市システム、5Gの通信や3Dセンシングを使った新しいスポーツ観戦、顔認証決済による物品販売、EV(電気自動車)のやFCV(燃料電池車)といった次世代エネルギーで走る車両などが紹介される。

メガウェブ内部が“未来の日本”となり、最新のテクノロジーやサービスを体験できる
トヨタの低速EV(電気自動車)(電気自動車)「APM(Accessible People Mover)」
トヨタのビジネス向け超小型EVのコンセプトモデル

 このほか若者など“次世代のユーザー”に向けた施策として、FUTURE EXPO内で「グランツーリスモSPORT」を使ったeスポーツ大会を実施。FIA(国際自動車連盟)公認の「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」では、オンラインレースのポイントランキング上位プレーヤーが集まって腕前を競う世界大会「ワールドツアー 5」を開催。さらに18歳未満のプレーヤーによる全国ナンバーワン決定戦「都道府県対抗U18全日本選手権」、ワンメイクレースの「GR Supra GT CUP」決勝大会、東京モーターショー 2019出展社メーカー対抗戦などが開催される。

 また、青海展示棟では子供向けの社会体験施設「キッザニア」とコラボレーションして、モーターショー会場に「子供たちが働く街」を展開する。なお、自工会では9月22日にも開催内容の詳細を公開予定としている。

世界大会「ワールドツアー 5」をはじめ、グランツーリスモSPORTを使ったeスポーツ大会を開催
青海展示棟「キッザニア」とのコラボエリアが展開される