ニュース
ホンダとヤマト運輸、交換式バッテリ軽EV「MEV-VAN Concept」で集配業務の実証開始
2023年10月19日 11:52
- 2023年10月19日 発表
本田技研工業とヤマト運輸は10月19日、交換式バッテリを用いた軽EV（電気自動車）の集配業務における実証を2023年11月から開始すると発表した。
今回の実証で使用する軽EVのコンセプトモデル「MEV-VAN Concept」は、交換式バッテリであるモバイルパワーパック8本を搭載した電動パワーユニットで走行する。日中に太陽光で発電した再エネ電力を充電した交換式バッテリを使用することで、充電による待機時間の削減や電力使用ピークの緩和など、より効率的なエネルギーマネジメントの実現に貢献するという。
ホンダでは、2050年にホンダが関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現を目指していて、この実現に向けた取り組みの1つとして、交換式バッテリ「Mobile Power Pack e:」（モバイルパワーパック イー、以下モバイルパワーパック）を用いて電動モビリティの拡充を図るほか、再エネ電力の利用拡大を進めている。
ヤマトグループでは、「2050年温室効果ガス自社排出量実質ゼロ」「2030年温室効果ガス自社排出量48％削減（2020年度比）」の実現に向けて、EV2万台の導入、太陽光発電設備810基の導入、ドライアイス使用量ゼロの運用構築、再エネ電力の使用率を全体の70％まで向上させるという主要施策を中心に、各取り組みを進めている。
これまでに、両社は2023年6月からホンダが2024年春に発売を予定している新型軽商用EV「N-VAN e:」を用いた集配業務における実用性を検証するなど、サステナブルな物流の実現に向けた実証を進めてきた。一方で、EVを導入するうえでは、充電による待機時間や、夜間の一斉充電による電力使用ピークの偏りなど、さまざまな課題があり、交換式バッテリの有用性について、集配業務における実証によって各種基礎データの取得・検証を進める。
なお、MEV-VAN Conceptは、東京ビッグサイトにて開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」のホンダブースで展示される予定。
