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WRCラリージャパン、トヨタが1-2-3フィニッシュ 勝田貴元は驚速の走りで5位まで追い上げる

ラリージャパンを優勝した33号車 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)

 11月19日、4日間にわたり22のSS(スペシャルステージ)で争われたWRC最終戦ラリージャパンがフィニッシュを迎えた。

 優勝したのは、33号車 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)。2位は同じくトヨタの17号車 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ3位は69号車 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンと、トヨタが1-2-3フィニッシュ。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamとして、ドライバーチャンピオン、コドライバーチャンピオン、マニュファクチャラーズチャンピオンの3冠を達成した底力を地元となる日本のファンに見せつけた。

歓迎を受ける33号車 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)

 WRC日本人ドライバーである18号車 勝田貴元/アーロン・ジョンストン(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)は、最後まで4位の4号車 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(ヒョンデ i20 N ラリー1ハイブリッド)を追い詰めたが、20秒届かなかった。

 勝田選手は、ラリー2日目のSS2でアクシデントとなり出遅れ。当日午後のSS5、SS6、SS7とトップタイム。3日目はSS9、SS10、SS13、SS14、SS15と4つのトプタイム、最終日である4日はSS19、SS21と2つのトップタイムをマークして急速にポジションを回復し、最終的に5位でフィニッシュを迎えた。

 クラッシュしつつなんとかサービスパークのピットに戻ってくる姿、修復してからのトップタイム連発による猛追など、勝田選手の目標である表彰台(の中央)には届かなかったものの、「勝田貴元は速い」という強烈な印象を残したラリージャパンであった。