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TOYOTA GAZOO Racing、WRCラリージャパン2日目のトップ3を独占 首位のエルフィン・エバンスらのコメント発表

DAY2で首位に立った33号車 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)

 WRC最終戦ラリージャパンのDAY2(2日目)が11月17日、山岳ステージなどを中心に行なわれた。スタートステージはSS2のIsegami's Tunnelとなり、朝から降り続く雨で視界は遮られ、数々のドラマが発生した。

 18号車 勝田貴元/アーロン・ジョンストン(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)はこのSS2で速いタイムを刻んだものの、コーナーでスピンを喫し大きくボディを破損。ハイブリッドのモーター走行をしてゴールしたものの、大きく出遅れることになった。マシンを修復し、午後のSS5、SS6、SS7でトップタイムを記録し、豊田スタジアムのスーパーSSとなるSS8は2位。驚異的な速さを見せ、9位まで順位を戻した。

DAY2の2位は17号車 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)

 DAY2の首位は、33号車 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)。以下、17号車 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)、世界チャンピオンの69号車 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)と続き、トヨタ勢が1位~3位を占めた。各ドライバーのコメントを紹介する。

エルフィン・エバンス選手(33号車)

 今晩、首位に立てたことを嬉しく思います。午前中は非常に難しいコンディションで、特に多くの水溜まりがあったことに驚きました。ですので自分たちの走りをすることだけを意識していましたが、非常に遅く感じられ、特に朝最初のステージは非常に遅く感じました。あのようなコンディションでグリップを判断するのは本当に難しく、判断を誤ると行き場を失うことになってしまいます。午後はグリップがかなり良くなり、ミッドデイサービス後の最初のステージではそれを十分に活かすことができませんでしたが、その後少し良くなりました。いい一日にはなりましたが、まだまだ長い距離が残っています。

セバスチャン・オジエ選手(17号車)

 非常にチャレンジングな一日を終えることができて良かったです。予想通り、とてもトリッキーな一日でした。今朝は何よりもこのコンディションを乗り切ることが重要で、ドライビングを楽しむことは難しい状況でしたが、なんとか乗り切ることができました。午後はコンディションが良くなり、もう少し運転を楽しむことができましたが、それでもまだステージはチャレンジングで、SS5ではバリアにぶつかるなど危ないシーンもありました。そのせいで今夜は我々のメカニックたちに少し余計な仕事をさせてしまいましたが、もっとも重要なのは、彼らがクルマを直してくれたお陰で、ラリーを続けられるということです。タイム差はかなり拡がってしまいましたが、チームにとってはポジティブな順位ですので、それを最後まで維持したいと思います。

カッレ・ロバンペラ選手(69号車)

 午前中のステージは本当にトリッキーでした。ものすごい雨量でしたし、いたるところに水溜まりがあるなど、これまで経験したことがないような難しいコンディションでした。また、出走順がトップで路面の落ち葉や松葉を掃き飛ばしながら走らなければならなかったので、とにかく道の上に留まることを心がけました。午後は道も少しクリーンになり、自分たちのペースで走ることができタイムも上がったので、より楽しむことができました。明日はもう少し路面が乾いて、クリーンになり、走りやすいコンディションになってくれることを期待しています。

ヤリ-マティ・ラトバラ チーム代表

 もちろん、我々チームは今晩とてもいい雰囲気です。金曜日を終えた時点で1-2-3という素晴らしい順位につけられるとは、想像すらしていませんでした。今日は、予想していた通り非常に厳しい一日になりました。難しい天候になることはわかっていましたし、ドラマが起こることも予想していましたが、実際は予想以上でした。我々もいくつかアクシデントに見舞われましたが、セブと貴元が走り続けることができたのは幸運といえます。貴元は、サービスで修理されたクルマで、本当に素晴らしいスピードを見せてくれました。全体的に我々のドライバーは全員がクレバーだったと思いますし、今とてもいい状況にありますが、ラリーはまだ2日残っています。明日の朝は路面がまだ湿っていると思うので、ドライバーたちは厳しいコンディションに対峙することになるでしょう。