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奥川浩彦の「撮ってみましたF1日本グランプリ 2023」(前編)

2023年のF1日本グランプリを撮ってきました

 Car Watch創刊の2008年から掲載している「撮ってみましたF1日本グランプリ」は新型コロナで2年お休みがあり、今回で14回目となる。ほぼ毎回同じ書き出しだが、過去記事を読んでいる人はご存じのとおり、この記事はさして役に立たない話が多い筆者の私的な撮影記。個人のブログといった感じなのでご了承いただきたい。それでも、サーキットへのアクセス、レース撮影など、何か1つくらいお役に立つ情報があれば幸いだ。

決勝日は過去もっとも早い9月24日、最後?の秋開催は暑かった

 今年のF1日本グランプリは9月24日に決勝が行なわれた。1976年、富士スピードウェイで開催された「F1世界選手権イン・ジャパン」から37回目となるが、9月開催は3回しかない(11月開催も過去3回)。2007年9月30日(富士スピードウェイ)、2015年9月27日(鈴鹿サーキット)より早い9月24日。ご存じのとおり来年、2024年のF1日本グランプリは春開催となった。日本で過去唯一のF1春開催は1994年、TIサーキット英田(現:岡山国際サーキット)で開催されたパシフィックグランプリで決勝は4月17日だが、それ以外はすべて秋開催。9月開催+温暖化の影響もあってか、暑かったF1日本グランプリの様子をお伝えしよう。

木曜日は搬入

 近年は忙しさが増している。正しくは無理そうな仕事はお断りして、仕事量を減らしているつもりだが、年齢的な能力の衰えが上まわり、数か月土日も休まず仕事をしても追いつかない状況が続いている。筆者はCar Watchではレースの撮影仕事を行なっているが、INTERNET Watchでは税金関係の記事を執筆している。今年はインボイス制度なる税制が10月1日からスタートするとあって、税金関係の仕事をギリギリまで行なって、木曜日に鈴鹿サーキットへ向かった。

 朝9時前に川崎を出て、13時前に東名阪の鈴鹿インターチェンジを降りて鈴鹿サーキットへ。例年はグランドスタンド裏に近い、モータースポーツゲート付近の交通教育センター事務所でメディア受付を行なうが、今年はデグナーカーブ手前付近にあるHRS事務所という、行ったことのない建物で受付。加えてメディア関係者の駐車場も交通教育センターではなく西パドック(西ストレートのピット付近)だった。

昨年までの受付は青丸、駐車場はすぐ近く。今年の受付は赤丸、今年の駐車場は西パドック。レース後の渋滞(赤矢印)に巻き込まれることが想像できる(国土地理院地図に筆者が加筆)

 13時過ぎに受付をして西パドックにクルマを駐めシャトルバスでメインのパドックへ。昨年までは交通教育センターからシャトルバスに乗れば2~3分でパドックまで移動できたが、今年はめっちゃ遠い。特に金土日は、サーキット周辺の渋滞に巻き込まれるため、かなりゆとりを持った時間で移動する必要がありそうだ。

今年の受付
メディア関係者の駐車場は西パドック
パドックのエントランス付近に置かれたロレックスの時計台
レース関係者の入口。セキュリティゲートにパスを接触させると本人の顔写真が表示される

ダイニングスペースで遅めのランチを済ませ、グランドスタンド裏のGPスクエアに移動しチラ見した。

メディアセンターのコース側のテラスから撮影。メインストレートはLenovo
パドック側の設置されたホスピタリティテント。例年よりピットビルとホスピタリティの間の通廊が狭い
グランドスタンド裏、GPスクエア。木曜日の午後は空いているのでグッズ購入する人にはお勧め

 例年であればGPスクエアから交通教育センターの駐車場は徒歩移動だが、トンネルを抜けてパドックに戻りシャトルバスで西パドックへ。翌日以降に国道23号や白子駅に向かう渋滞回避ルートとして、サーキット道路を使わず中勢バイパスの下をくぐる抜け道を想定。久しく利用していないので、念のために試走し通行止めなどがないことを確認した。

 余談だが筆者が鈴鹿サーキットで初めてレース観戦したのは1983年、40年前となる。全日本F2選手権の土曜日のセッション後に、現在の飯野小学校付近から23号の柳ランプウェイに向かうルートを、地図を見ながら農道を試走した記憶がある。鈴鹿インターもメインルートの東側の農道を抜け、東名阪をくぐって北西側から料金所に進むルートを利用していた。

 昔、カーナビもスマホもなかった時代は、目の前の渋滞が数百mなのか数kmなのか、経験値で判断するしかなかった。現在はGoogleマップである程度の渋滞状況が分かる。加えてストリートビューで、事前に予測することも可能となった。

 例えば国道23号を名古屋方面に向かう際、渋滞ポイントは四日市競輪付近のなか卯がある信号、四日市市内の吉野家がある信号などが代表的。鈴鹿市内から23号の渋滞を避け県道6号線を北上した場合、23号に戻るルートは

①吉野家の信号
②1つ手前の信号
③側道から合流
が一般的で、おそらく③がポピュラーなルートだろう。

 筆者はGoogleマップを見て、四日市競輪付近の渋滞が少ない場合は②のルート、四日市競輪付近まで渋滞が続く場合はJR四日市駅前を通る④のルートを利用している。

国道23号を名古屋方面に向かうルート(国土地理院地図に筆者が加筆)

 ③の側道からの合流は、信号待ちをしているクルマの台数が多いと1回の青信号では合流ができない。①は運がよければ渋滞の少し先に合流できるが、スマホなどない数十年前に長時間の右折待ちを経験し、1つ手前の信号、②のルートを常用している。

 ストリートビューを見てみると吉野家の信号は右折車線がなく、右折の矢印信号もない。運わるく直進してくる対向車があると、わずかな台数しか信号を通過できない。





 1つ手前の信号は右折車線があり、右折の矢印信号もある。1回の青信号で右折できる可能性が高い。





 筆者は川崎にオフィス兼住居を移して10年。富士スピードウェイから帰宅する際、東名高速が大渋滞すると足柄峠を越えて小田原厚木道路に向かうルートをたまに利用する。ストリートビューで事前に探したルートは役に立ったと思っている。渋滞回避はGoogleマップのお陰で楽になった。

 今回は一般に販売されているカメラマンエリアからの撮影を行なう。一部のセッションを観客席から撮ったことはあるが、全セッションを観客席で撮るのは久しぶり。過去記事で確認すると2013年までさかのぼる。10年ぶり、不安しかないが、高校の同級生とのF1飲み会に向かった。筆者は1987年から富士スピードウェイの2年を含め35回皆勤賞。同級生の2人は、子どもの運動会が重なった年などで1~2回不参加の年はあるが、30回以上の観戦歴。還暦を超えあと何年続くのだろうか。

金曜日、6時に出発して鈴鹿へ

 例年は土日だけ観戦する周辺機器メーカー時代の同僚 Kさんが今年は金曜日から参加。朝6時に名鉄 堀田駅でピックアップして名古屋高速へ。6時12分に伊勢湾岸道に入り飛島ジャンクションの先で反対車線の事故を見る減速プチ渋滞。金曜日は平日のため、伊勢湾岸道みえ川越インターから四日市まで、通勤とF1観戦が重なり渋滞する。6時半にみえ川越ICを出て国道23号を避け「四日市・いなばポートライン」へ。すぐに23号に合流せず高架をくぐって線路を越えJR四日市駅の手前で左折し23号に戻った。

「四日市・いなばポートライン」はみえ川越ICと四日市 霞ヶ浦埠頭をつないでいる(国土地理院地図に筆者が加筆)

 この日はライターの笠原さんが新幹線、近鉄を乗り継いで8時半に白子駅に到着予定。名古屋市内から1時間ほど、7時過ぎに白子駅に着きそうだが、混雑する駅周辺で1時間以上クルマを駐めているのは迷惑と思い、手前2~3kmのコンビニで時間をつぶすこととした。

白子駅の手前のコンビニで1時間チョット待ってから白子駅へ

 昨年と同様、コンビニに「日本グランプリ ガイドブック」なる冊子が置かれていた。サーキット周辺の駐車場、グルメ、渋滞回避ルートなど情報満載。F1観戦する人はぜひゲットしていただきたい。コンビニで時間調整をする間に確認すると、伊勢湾岸道は名古屋南ジャンクションまで長い渋滞となっていた。早めに出発して正解。1時間遅く出ていたら渋滞に巻き込まれたと思われる。

コンビニで配布されていた「日本グランプリ ガイドブック」
事故現場通過から2時間弱。長い渋滞となっていた
白子駅の歩道はシャトルバスに向かう人が列をなしていた

 白子駅のロータリーで笠原さんをピックアップ。23号を津方面に進みサーキット道路の南西側の道を通って御園方面からサーキットへ。この日から参加の笠原さんは、デグナーカーブ手前付近にあるHRS事務所でメディア受付。Kさんは目の前のデグナー東ゲートからコースへ。パスを受け取った笠原さんを乗せて西パドックにクルマを駐めた。

 メディア関係者をパドックへ運ぶシャトルバスに同乗するのは、国内レースで見慣れた顔ぶれ。サーキット事情に詳しい人によると、元々は海外メディアも西パドックにクルマを駐めることになっていたが、直前で交通教育センターに変更。主に国内メディアの人が西パドックとなったらしい。「ピットビルとホスピの間が狭いですよね」と聞くと「昨年までは2スパン、今年は3スパン、ホスピの奥行きが1.5倍になった」とのことだ。金曜日の朝は道路の渋滞はなくパドックに到着したが、下車するエントランス手前200mくらいで渋滞。動きそうになかったのでバスを降りた。

ホスピタリティは昨年までは2スパン、今年は3スパンと奥行きが1.5倍になった
ホスピタリティはピット位置と同じく、1コーナー側がレッドブル
隣がフェラーリ
レストランSUZUKA-ZE(すずかぜ)付近にインタビュースペース
最終コーナー方面に向かってズラーっと各チームのホスピタリティが並んでいる
アストンマーティンのピット入口にはサムライ魂の文字
F1解説でおなじみ、浜島裕英さんと米家峰起さん

FP1は2コーナーから

 例年であれば午前、午後で右向き、左向きを撮るが、今回は金曜日は東コースで左向き、土曜日は西コースで右向きの撮影となりそう。

 FP1は11時半から。11時前に2コーナーへ向けて移動を開始した。パドックトンネルを抜けGPスクエアから1コーナー方面へ。ストレートエンドの仮設スタンド付近、1コーナーの進入を背後から狙うカメラマンを横目に通過、C2席のポスト裏の定番スポットに到着した。「奥川さ~ん」と近くにいた読者の矢吹さんが声をかけてくれたのでしばし雑談。ほどなくFP1が始まった。

 レース前のインタビューで、多くのドライバーが鈴鹿で1番好きなコーナーはと聞かれ「S字」と答えていた。2コーナー付近から見る、S字を抜けていくF1マシンは何度見ても素晴らしい。左、右、左と逆バンクに消えていく速さは異次元。「S字」は乗る人にも見る人にも魅力的なコーナーだ。

GPスクエアから1コーナー方面へ
1コーナーの進入を背後から狙うカメラマンを横目に通過

 最初は2コーナーのクリッピング付近を正面から撮影。その後は撮影場所を少し移動して、進入してくるマシンをシャッター速度1/30秒で撮影。今回、黄黒の蜂色?の縁石が流れるようにフレーミングしたいが、タイミング合わず縁石が入らなかったり、マシンがブレたりシックリこなかった。

最初は正面。焦点距離400mm、シャッター速度1/500秒
進入するマシンを流し撮りするため少し座席を移動
進入するマシンを焦点距離400mm、シャッター速度1/30秒で撮影

 ここからS字方面に移動しながら撮影をする。2コーナーからS字への短いストレートをシャッター速度1/100秒で撮影。まだシックリこない。

短いストレートを焦点距離170mm、シャッター速度1/100秒で撮影

 さらに移動してS字進入付近へ。このあたりは上段の観客席は座って観戦する人が多く、下段は立って撮影するカメラマンが多い。背後に人のいない空いている場所を探して、ここから立って撮影を始めるとシックリきた。普段、座って撮影することがないので、2コーナーや短いストレートがシックリこなかったのは座って撮影したからか。S字に進入するマシンを、最初は焦点距離248mmでマシン全体をフレームに入れ、シャッター速度1/100秒で撮影。次は焦点距離を400mmにズームして、マシンの前半分をシャッター速度1/160秒で撮影。

焦点距離248mmでマシン全体をフレームに入れシャッター速度1/100秒で撮影
焦点距離を400mm、マシンの前半分をシャッター速度1/160秒で撮影

 マシン全体をフレームに入れて撮って、後からトリミングすることもできるが、望遠側にズームすると背景のブレ量が増すので、速いシャッター速度で撮ってもスピード感が落ちにくい。速いシャッター速度で撮れば成功率は上がる。

 焦点距離とシャッター速度とスピード感を比べて見よう。次の3枚はF1日本グランプリの1か月前、鈴鹿サーキットで開催されたSUPER GTで撮った写真。2コーナーからS字への短いストレートで撮ったもので、マシンの位置はピッタリ同じ場所ではないが、ほぼ同じ撮影ポジションで撮っている。

焦点距離188mm、シャッター速度1/125秒
焦点距離40mm、シャッター速度1/30秒
焦点距離24mm、シャッター速度1/30秒

 最初の写真は焦点距離188mmでマシンが大きく写っているのでシャッター速度は1/125秒。次は焦点距離を40mmと広角で撮っているのでシャッター速度は1/30秒。もし1/125秒で撮っていたらスピード感のない写真になった。3枚目は焦点距離24mmとさらに広角。シャッター速度は1/30秒なので、2枚目と比べるとスピード感は減少している。

 マシンの速度、マシンとの距離、背景などの要素によって設定は変更するが、広角で撮るときはシャッター速度を落とさないとスピード感が得られない。逆に望遠で撮ればシャッター速度が上げられ、成功率を高くすることができる。

 C席スタンドのS字側まで来たので、その先のカメラマンエリアの土手に移動したい。C席の先のロープをくぐればすぐに移動できるが、スタンド最上段まで上がり、2コーナー側に少し戻ってゲートを出て、スタンド裏の通路を移動して正規のカメラマンエリアの入口から土手に移動。

 ここでFP1はチェッカー。慌てて撮影の準備をして、スタート練習を終えてピットに戻るマシンを撮ってFP1の撮影は終了となった。

焦点距離300mm、シャッター速度1/100秒で撮影

 メディアセンターへの帰路は逆バンク側から戻ることとした。距離的には2コーナー側を回っても大差はなさそうだが、結果として逆バンク側を選択したのはラッキーだった。

カメラマンエリアとD席の間の通路脇にdocomoの移動基地局車
D席、逆バンクの最上段は例年どおりカメラマンエリア
従来のカメラマンエリアの背後に仮設のカメラマンエリアが設置されていた
D席の後ろ、逆バンクオアシス内に仮設スタンドがあった
逆バンクオアシスは例年どおりの雰囲気

 逆バンクからコース下のトンネルを2つ抜け、観覧車下→グランドスタンド裏→パドックトンネルを抜けて戻るつもりだったが、2つ目のトンネル(ストレートの最終コーナー側)の手前のスロープに係員を発見。メディアパスを見せたらスロープの柵を開けてくれたのでヘリポート脇へ出ることができた。大幅にショートカットしてメディアセンターに戻った。

FP2はS字2つ目から逆バンク

 FP2は午後3時から。FP1終了後の帰路の逆向きにショートカットを利用してS字2つ目の最上段へ移動。昨年の「撮ってみました……」の後編で「デグナー2つ目は流し撮りに最適な撮影ポイント」の理由として

①背景がシンプルでシャッター速度によるスピード感の差が少ない
②コーナーのイン側から撮影できる
③マシンとの距離がほどよい
④進入するマシンが認識しやすい

と書いた。同じ条件を満たす観客席で最適な撮影ポイントがS字2つ目、この場所だ。F1開催時は指定席なので空いている金曜日だけとなるが、国内レースであれば観客席の中段から最上段、観戦者のいないところから快適に撮ることができる。ちなみに筆者が購入したチケットの座席はこの少し下段。2コーナーからS字まで見渡すことができる。

S字2つ目の最上段。ここも逆バンクと同様、カメラマンエリアにしてくれると土日も撮影ができる

 焦点距離は176mmから200mm、シャッター速度を最初は1/200秒、その後1/160秒、1/125秒で撮影。2コーナーからどのマシンが来るかが見えるので、ブラインドコーナーのように撮りたいマシンの直前を走るマシンを撮ってしまって「アッ本命を撮り逃した」ということも少ない。

焦点距離176mm、シャッター速度1/125秒

 金曜日、平日だが目の前はほぼ満席。レンズを交換しND4フィルターを装着して焦点距離24mm、シャッター速度1/15秒で観客をフレームに入れて撮影。このような写真は報道エリアでは撮れない。シャッター速度1/125秒で撮った1つ前写真の絞りはF10、シャッター速度1/15秒で撮ったこの写真も絞りはF10。NDフィルターはスローシャッターの必需品で、光の回折による小絞りボケを減少してくれる。

ND4フィルターを装着し焦点距離24mm、シャッター速度1/15秒で観客をフレームに入れて撮影

 少し逆バンク方向に移動し、逆バンクを抜けるマシンを背後から縁石をフレームに入れて焦点距離330mm、シャッター速度1/30秒で撮影。

焦点距離330mm、シャッター速度1/30秒で撮影

 逆バンク最上段の超定番カメラマンエリアに移動。セッション終了まで10分ほど。焦点距離400mm、シャッター速度1/400秒でクリッピング手前、S字から逆バンクへ向かうマシンを普通に撮影。レンズを標準ズームに代えて(正しくはカメラを持ち替えて)、焦点距離93mm、シャッター速度1/20秒で逆バンクを駆け下るマシンを左下にフレーミングして撮影。さらに焦点距離を24mmにしてピットビルを背景に、シャッター速度1/30で撮影。FP2の撮影が終了した。

焦点距離400mm、シャッター速度1/400秒で撮影
焦点距離400mm、シャッター速度1/400秒で撮影
焦点距離93mm、シャッター速度1/20秒で撮影
焦点距離を24mm、シャッター速度1/30秒で撮影

予想どおり西パドックの駐車場は渋滞の影響を受けた

 逆バンクからの帰路はスロープを通るショートカット。グランドスタンド裏まで行くルートよりは近いが、ヘリポートのすぐ近くにあるメディアセンターに戻るには、エントランス脇のセキュリティゲートまで行って、同じ距離を戻ることとなり、そこそこ時間はかかる。Kさんとのメッセンジャーを見ると16時半にメディアセンターに戻り、17時過ぎに撤収。エントランス付近、西パドックへのシャトルバス乗り場に着くもバスがこない。

 Kさんが逆バンクゲート付近の様子を動画で送ってくれた。御園方面はノロノロ状態。シャトルバスはモータースポーツゲート(関係者の出入口)からサーキット前交差点~南ゲートまで往路は渋滞、復路はサーキット前交差点からモータースポーツゲートまで渋滞。複数台のシャトルを運行しているが、西パドックとの往復に1時間以上かかるらしい。

 30分待ってもバスはこない。西パドックを利用しているのは国内メディアの人とコースマーシャルの人。健脚と思われるコースマーシャルの人は諦めて徒歩で西パドックへ。18時過ぎにやっとシャトルバスが戻ってきた。

 シャトルバスには乗れたがサーキット道路は当然大渋滞。Googleマップで渋滞を見るとサーキット前交差点まで、さらに南ゲート方面も渋滞。30分ほどで西パドックにたどり着くことができた。

 西パドックから白子駅までは前日に試走していたルートで、信号待ち1回程度の混雑だけで渋滞なく到着。津方面のホテルに泊まる笠原さんを降ろして名古屋へ。23号は大渋滞しているので、近鉄の海側を通る県道6号線を北上し途中のファミレスでKさんと夕飯。時間が遅くなったので渋滞もかなり解消。ETCで確認すると20時53分にみえ川越ICを通過、21時15分に名古屋高速呼続ランプを降り帰宅した。名古屋市内は深夜まで雷雨。翌日以降の鈴鹿の天気を確認すると雨の心配はなさそうだった。

 前編はここまで。後編は土曜日、日曜日の様子をお伝えしよう。