ニュース

トヨタ、欧州でのバッテリEV販売を2026年までに年25万台超えへ

2023年12月4日 発表

2024年導入予定の新型バッテリEVを予告する「アーバンSUVコンセプト」を世界初公開

 トヨタ自動車の欧州部門トヨタモーターヨーロッパは12月4日(現地時間)、欧州におけるバッテリEV(電気自動車)の販売台数について、2026年までに年間25万台を超えるとの見通しを示した。

 これは、トヨタモーターヨーロッパ(TME)による同社最新の電動化製品や技術を発表する「2023 Kenshiki(見識)」イベントで、明らかにされたもの。同イベントでは、2024年導入予定の新型バッテリEVを予告する「アーバンSUVコンセプト」を世界初公開するなど、将来のバッテリEV(電気自動車)や水素FCEV(燃料電池車)のラインナップ拡大が発表された。

 また、トヨタがグローバルで掲げる「Mobility for All」ビジョンは、顧客の多様なニーズを満たすCO2低排出やゼロエミッションモビリティソリューションを提供することにより「誰一人取り残さない」を目指していることを紹介。トヨタモーターヨーロッパではマルチパスウェイ戦略によって、2040年までのカーボンニュートラルへの移行を主導することを強調した。

 同イベントに登壇した、トヨタの欧州本部 本部長でトヨタモーターヨーロッパCEOの中田佳宏氏は、欧州ではトヨタの電動化比率はすでに71%に達しており、2024年には75%に増加すると予想、新型バッテリEVの販売台数がますます重要な役割を果たすとの考えを示すとともに、2026年までにトヨタブランドで乗用車から小型商用車まで約15種類のZEV(ゼロエミッション車)を提供予定で、その時点でトヨタの欧州におけるバッテリEV比率は20%以上、年間25万台以上になるとの予想が示された。

 また、トヨタの水素戦略については、乗用車セグメントでは「ミライ」「クラウン」を提供。商業部門では、トヨタモーターヨーロッパの水素ファクトリーヨーロッパが発表した水素FCEVの「ハイラックス プロトタイプ」が代表するように、現在の燃料電池技術をトラック、バス、大型バス、ボート、ピックアップトラックに拡大していくことなどが紹介された。

トヨタの「FT-Se」やレクサスの「LF-ZC」などが公開された