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ホンダ、燃料ポンプの不具合によるリコール対象拡大

2023年12月8日 発表

 本田技研工業は12月8日、燃料装置の低圧燃料ポンプに不具合があるとして「フィット」など計25車種、113万8046台のリコールを届け出た。

 不具合は、低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるというもの。改善措置として、全車両、低圧燃料ポンプを対策品と交換する。なお、部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。

 これまでの不具合件数は394件で、事故は発生していない。

 同件は、2020年5月28日付け届出番号「4751」「外-3039」、2021年3月25日付け届出番号「4917」「外-3197」、2022年6月2日付け届出番号「5159」、2023年6月2日付け届出番号「5328」、および2023年10月13日付け届出番号「5395」にてリコールの届け出をしたものであるが、検証を進めた結果、対象拡大の必要性が判明したため、新たに届け出するもの。

 なお、燃料装置(燃料ポンプ)の不具合では、同日ホンダオブアメリカから国土交通省に対して「NSX」計204台のリコールも届けられている。