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フォーミュラE 東京大会のチケット先行抽選販売開始 小池百合子都知事がビッグサイト周辺のコースをシミュレータ体験

2024年1月18日 開催

Formula E Operations Ltd. CEO ジェフ・ドッズ氏(左)、東京都知事 小池百合子氏(右)

シミュレータは1月18日~24日に東京都庁1階で一般開放

 フォーミュラEと東京都は1月18日、「TOKYO ZEV ACTION×フォーミュラE 東京大会PRイベント」を開催。日本初開催となるフォーミュラ E東京大会(以下、Tokyo E-Prix)のチケット先行予約が開始されたことが発表された。

 Tokyo E-Prixのチケットはイープラスで1月18日~25日23時59分に先行抽選販売されており、「カテゴリーC」のチケット価格は一般(25歳以上)が1万2000円、U24(16歳~24歳)が9000円、U15(3歳~15歳)が6000円。そのほかにも、立ち見席の「カテゴリーD+」(4万6000円)や、ホームストレート沿いの「カテゴリーA」(2万4000円)にドライバーサイン会や表彰台前専用エリアへのアクセス、オリジナルストラップなどがセットになった「カテゴリーA+」(8万4500円)などのチケットが用意される。

 18日に開催されたイベントは、3月30日に東京有明地区で開催される「ABB FIA Formula E World Championship round 6 Tokyo E-Prix」に向けて行なわれたもの。Formula E Operations CEO ジェフ・ドッズ氏と東京都知事 小池百合子氏が登場し、Tokyo E-Prixの概要や、東京都が取り組むZEVアクションについて語られた。

 まず登壇した小池都知事は「フォーミュラEの東京大会の開催までいよいよあと2か月に迫りました。先週の土曜日にはすでに今年のシーズンが始まっておりまして、メキシコシティで第1戦となるレースが開催され、熱い戦いが幕を開けたところでございます。東京大会のチケットの先行予約も始まるところでございまして、東京大会を大いに盛り上げていくため、フォーミュラEの会場となりますビッグサイト周辺のコースを体感できるように、シミュレータを18日から1週間、都庁に設置をしてまいります。ぜひ都民の皆さまにレースの迫力をドライバー目線で感じていただく、味わっていただくというものでございます」とフォーミュラEのコースを走れるシミュレータを体感してほしいと話した。

小池都知事

 続けて「フォーミュラE東京大会の開催に合わせまして、3月30日~31日の2日間にわたって、E-Tokyo Festival2024を開催します。こちらでは最新のZEV車両の展示、そしてレースを大画面で見ながら応援できるパブリックビューイングも設けてまいります。地球環境に優しいモビリティの普及を身近なところで実感していただくという試み、一緒に楽しい、そしてワクワクするような未来に向けて、脱炭素化の手段としても一気に加速させていきたいと思います」と、ZEV(ゼロエミッションビークル)の普及に向けたイベントを開催すると明らかにした。

 次にドッズCEOが登壇し、「フォーミュラEは10年前に設立されまして、その際に2つのゴールを設定しました。1つはエレクトリックモータースポーツのワールドシリーズを世界中に広めるということ、もう1つは環境問題や気候変動の問題について教育したいというものです。1つ目のゴールに関してはある程度達成されたように考えていますが、2つ目は非常に難しく時間のかかるものです。ですので、ここにいらっしゃる小池都知事をはじめ、このZEVイベントを1つの加速させる機会として、初めてのストーリーをこの東京から始めさせていただくことに非常にワクワクしております」とフォーミュラEについて説明。

ドッズCEO

 また、「この日本の東京で、初めてのことになりますが東京の公道をサーキットとして使ってレースをするという始めての試みでもあると思っています。この東京大会には皆さんぜひ参加していただきたいと思いますので、金額としましても大人が1万2000円、子供が6000円として、非常に期待できるワクワクする瞬間を皆さんと一緒に共有していきたいと思います」とTokyo E-Prixへの期待を語った。

 その後、小池都知事がTokyo E-Prixのレースコースをバーチャル再現したシミュレータを体験。2023年10月末に発表された約2.6kmのコースを再現したというシミュレータは実際にプロドライバーがトレーニングに使用することもあるとのこと。このシミュレータは1月18日~24日10時~18時(18日は14時から)に一般開放される。

Tokyo E-Prixのコースを体験できるシミュレータ。2台が用意され、都庁の1階で一般来場者にも開放される
シミュレータを体験する小池都知事

 ドッズCEOに見守られながらコースの一部を走った小池都知事は「とてもスリリングで、クラッシュしないでゴールできてよかったです。体感するスピードは普通のクルマとはちょっと違いますね。プロドライバーの技量のすごさっていうのを感心しました」とコメントした。

 小池都知事のシミュレーション体験を見たドッズCEOは「非常に素晴らしく、安全運転をしてくださったと思います。まるで佐藤琢磨や角田裕毅のようでまったく心配がいりませんでした。また、小池都知事が正式にこのコースのトラックレコードホルダーになりました」と笑顔で話した。

 最後に小池都知事は「あと2か月後、ベイエリアでサステナブルな都市部におけるサステナブルなモビリティを皆さんに体験していただき、実際にご覧いただけることを大変楽しみにしております。ぜひ、ZEVのポテンシャルを感じていただきたいと思っております。EVをはじめとしてさまざまな車種で環境に優しいモビリティもどんどん増えてきています。目指しているゼロエミッション東京の実現に向けて今回のTokyo E-Prixの開催を機会にいたしまして、こうしたモビリティの普及を力強く力強く後押ししていきたいと考えています」と、Tokyo E-Prixへの来場を呼びかけた。