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マツダ、ロータリーエンジン開発グループが復活 研究開発を加速

2024年2月1日 発表

MX-30 Rotary-EVの電動駆動ユニット

 マツダは2月1日、同日付でパワートレイン開発本部パワートレイン技術開発部に「RE(ロータリーエンジン)開発グループ」を復活させたと発表した。

 マツダは1月12日~14日の期間に行なわれた「東京オートサロン2024」の会場でプレスカンファレンスを実施し、登壇した代表取締役社長兼CEO 毛籠勝弘氏は2月1日にロータリーエンジンの開発グループを立ち上げることを予告。それが実現する格好となった。

東京オートサロン2024の会場でロータリーエンジンの開発グループ立ち上げを発表した、マツダ株式会社 代表取締役社長兼CEO 毛籠勝弘氏

 ロータリーエンジンは三角形のローターが回転することによって動力を生む独自の構造をもつエンジンで、マツダでは1967年に導入した「コスモスポーツ」に初めて搭載し、その後も長年にわたりロータリーエンジンを量産する唯一の自動車メーカーとして、出力、排気ガス浄化、燃費、耐久性などの性能向上に取り組んできた。2023年6月には、2012年に「RX-8」の生産を終了して以来約11年ぶりに、ロータリーエンジン搭載車の量産を再開。現在、12車種目のロータリーエンジン搭載車種の「MX-30 Rotary-EV」を日本や欧州に導入している。

 新生RE開発グループではロータリーエンジンを発電機用として継続的に進化させ、主要市場での規制対応やカーボンニュートラル燃料対応などの研究開発に取り組んでいくという。

 今回の発表について、取締役専務執行役員兼CTO(最高技術責任者)の廣瀬一郎氏は「マツダの歴史において、REは『飽くなき挑戦』を象徴する特別な存在です。これまでREを支えていただいたすべての皆さまに心から感謝申し上げます。このたび、世界中のお客さまに愛されてきたREを開発する組織を復活させました。今日までの約6年間、RE技術者は最先端の内燃機関の機能開発や究極の効率改善を掲げるエンジン開発の組織に属し、エンジン方式の垣根を越えてその視座を広げ、またマツダの強みの一つである『モデルベース開発』の使い手として鍛錬してきました。このたび36人の技術者が一つのグループに集結し、REの研究開発でさまざまな壁をブレークスルーするスタートを切ります。電動化時代そしてカーボンニュートラル社会においても、『飽くなき挑戦』でお客さまにワクワクしていただける魅力的なクルマをお届けすることをお約束します」とコメントしている。