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メルセデス・ベンツ、新型「E300エクスクルーシブ(ISG 搭載モデル)」 専用フロントデザインなど採用

2024年3月22日 発売

1126万円~1139万円

メルセデス・ベンツ日本が新型「E 300 エクスクルーシブ(ISG 搭載モデル)」を発売した

 メルセデス・ベンツ日本は3月22日、新型Eクラスに「E 300 エクスクルーシブ(Exclusive)」を追加して発売した。価格はセダンモデルの「E 300 エクスクルーシブ(ISG 搭載モデル)」が1126万円、ステーションワゴンモデルの「E 300 ステーションワゴンエクスクルーシブ(ISG 搭載モデル)」が1139万円。いずれも右ハンドル仕様。

 新型Eクラスは、デザインの刷新と全モデルのパワートレーンを電動化。ナッパレザーで仕立てた高級感のある内装に加え、センターディスプレイと助手席ディスプレイを一体型にしたMBUXスーパースクリーン、サードパーティ製のアプリケーションも使える最新世代のMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)など、機能性と快適性を大きく向上させている。

E 300 エクスクルーシブ(ISG 搭載モデル)

 今回追加されたエクスクルーシブは、ボンネットのスリーポインテッドスターマスコットと3本のルーバーを備えたラジエーターグリルが特徴の専用フロントデザイン「エクスクルーシブライン」を新型Eクラスで唯一設定したモデル。夜間や夕暮れなどにラジエーターグリルが白く光るイルミネーテッドラジエーターグリルも標準装備し、オプション設定のAMGラインパッケージを選択すると、3Dデザインかつ中央のスリーポインテッドスターが一体化しているフロントグリルや、シングルルーバー、周囲を縁取るクロームサラウンドなど、さらに特徴的なフロントマスクとなる。

 ボディサイドを別々に走る2本のキャラクターラインは、新型Eクラスのスポーティ性を強調。精巧にデザインされた曲面形状の効果を最大限に引き出し、デザインチームは「Sensual Purity(センシュアル ピュリティ:官能的純粋)」のデザイン基本思想を踏まえ、独特な光の戯れを演出する立体的で彫刻のような造形を具現化した。

 さらに、ボンネット左右端のシールとフロントグリル内蔵エアロリップの初採用や前後輪の前方に設置された特殊スポイラー、ボディに格納されるシームレスドアハンドルなどで、セダンがCd値0.23、ステーションワゴンがCd値0.26と、優れたエアロダイナミクスを実現している。

E 300 エクスクルーシブ(ISG 搭載モデル)

 インテリアは、大きなトリムパネルがダッシュボード中央まで伸び、オプション設定の浮かんでいるように見えるセンターディスプレイ「MBUX スーパースクリーン(助手席一体型ディスプレイ)」の大型ガラス面がセンターから助手席まで広がるデザインとなる。カバーガラスは輪郭をダイナミックにデザインし、ガラス面の上側の輪郭に沿ってエアアウトレットの細長いノズルバンドを納め、キャビン中央と左右両脇のエアアウトレットをつないで一体感を演出した。

コクピット

 標準設定のレザーARTICO仕様のシートは、各パネルに精緻な縦方向のうねを形作る仕上げが施されるほか、レザーエクスクルーシブパッケージを選択すると本革(ナッパレザー)にシートの形をなぞるダイヤモンドステッチが施される。また、レザーエクスクルーシブパッケージには、シートヒーター機能とシートベンチレーター機能(運転席・助手席)も標準装備となる。さらにAMG ラインパッケージを選択すると、レザーARTICO/MICROCUT(スウェード調ファブリック)を使用したシートになり、レザーエクスクルーシブパッケージも同時選択すると本革(ナッパレザー)シートになる。

 オプション設定の「3Dコックピットディスプレイ」は、ドライバーを向いた2つのカメラを搭載し、ドライバーの左右それぞれの視線を追跡する技術によって、特殊なメガネを使用せずに常にドライバーに3D映像を見せることが可能。また、「MBUX ARナビゲーション」は、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、進むべき道路に矢印が表示され、より直感的に進む道が判断できるという。

 なお、サードパーティ製アプリのインストールを可能にする新たなオペレーティングシステムを開発・搭載。2024年3月時点で、SNSの「TikTok」、モバイルゲームの「Angry Birds」、ビデオ会議の「Webex by Cisco」「Zoom」、Webブラウザの「Vivaldi」、ポッドキャストの「Pocket Casts」などがラインアップされている。

 パワートレーンは単体で最高出力190kW(258PS)、最大トルク400Nmを発生する新型の直列4気筒2.0リッターターボエンジン「M254」を搭載。エンジンとトランスミッションの間に配置される電気モーターのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)により、短時間に最大で17kW(23PS)、205Nmのブーストを可能としている。トランスミッションは「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用し、1速~9速までの変速比幅が広く、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を両立した。

 また、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用しており、約60km/h以下ではリアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾けて回転半径を小さくすることで扱いやすくし、約60km/hを超えるとリアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大2.5度操舵することで走行安定性を向上させる。最小回転半径はセダンが5.0m、ステーションワゴンは5.4mとなる。

 さらに、連続可変ダンピングシステムADS+とエアサスペンションを組み合わせた「AIRMATIC」を標準装備し、セルフレベリング機構によって乗員や荷物の重さに関係なく地上高を一定に保つことで、高い快適性を実現している。