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ホンダ、2026年F1参戦に向け英国にパワーユニット運用拠点「HRC UK」設立

2024年3月27日 発表

 ホンダ・レーシング(HRC)は3月27日、2026年シーズンからのF1(FIAフォーミュラ・ワン世界選手権)参戦に向けて、F1パワーユニットのメンテナンスやマネージメントを行なうための新会社「Honda Racing Corporation UK Ltd.(ホンダ・レーシング・コーポレーション・ユーケイ・リミテッド、以下HRC UK)」を英国に設立したと発表した。設立日は2024年2月28日で、代表取締役社長は渡辺康治氏が務める。

 ホンダはAston Martin Aramco Formula One Team(アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ・ワン・チーム)と、2026年から施行される新レギュレーションに基づくパワーユニットを供給するワークス契約を締結しており、HRCがパワーユニット開発とレース参戦・運営を行なう。

 HRC UKは、パワーユニット開発を担うHRC Sakura(所在地:栃木県さくら市)のヨーロッパ拠点としてメンテナンス作業、オペレーションなどのパワーユニット運用業務を主に行なう。F1レースが多く開催されるヨーロッパ域内、さらにAston Martin Aramco Formula One Teamのファクトリーと行き来しやすい英国に拠点を設けることによりパワーユニット運用の効率を上げ、Aston Martin Aramco Formula One TeamとともにF1での勝利を目指す。

 なお、2024年にF1初参戦から60周年を迎えるホンダは、現在Oracle Red Bull Racing(オラクル・レッドブル・レーシング)およびVISA Cash App RB Formula One Team(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラ・ワン・チーム)の2チームに対しチームパートナーとして技術支援やマーケティング協力を行なっており、技術支援としてHRCがパワーユニットを製造し、Red Bull Powertrains(レッドブル・パワートレインズ、RBPT)へのパワーユニット供給とシーズンを通したパワーユニット運用のサポートを行なっている。このパートナーシップは2025年シーズンまで継続される。