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初の春開催、さくらとF1が楽しめる鈴鹿の「2024 F1日本グランプリ」 観客席を増強しチケットはまだ購入可能

さくらとF1ではなく、さくらと軽自動車となってしまっているが、グランドスタンド横にある満開のさくら

さくらとF1日本グランプリ

 毎年秋に開催されていた鈴鹿のF1日本グランプリが、2024年は初の春開催となって4月5日~7日の3日間にわたって開催されている。鈴鹿サーキットでは、2023年に3日間合計で22万2000人の観客が訪れたことから観客席を増強。昨年以上の体制で、来場者対応を行なっている。

 その中で心配されたのが、春開催という時期。例年は秋開催のためチャンピオン争いに絡むことが多く、セナvs.プロ対決など鈴鹿のF1日本グランプリは、F1の歴史を彩ってきた。

さくらと観覧車。ここのさくらはもう一息で満開

 2024年の春開催は来場者の伸びが心配されたが、当初の出足はやや遅かったものの、春休みにあたる人も多く順調な売れ行き。また、近年はさくらが早めに咲くことが多く、さくらとF1が同時に見られるかなかなか分からなかったものの、F1開催前の冷え込みなどもあり、現在サーキットの中はさくらが咲き誇っている。もちろん、まだつぼみの枝などもあるが、朝夜は冷え込むものの現地はあたたかい。

 予選日の4月6日は曇りの予報だが、決勝日の4月7日は晴れときどき曇り、さくらと青空とF1という風景を見ることができるだろう。

決勝日は青空とさくら、そして世界最速のF1による戦いが楽しめそうだ

 秋のF1は、日本人のほか欧米人を見かけることが多かったが、春のF1は、欧米人に加えさくらの季節ということもあってアジアの人たちをよく見かける。さらに、春休みの関係か子供連れの家族も多い。現時点(4月6日昼)の予報では、晴れのもとでさくらとF1が楽しめる鈴鹿サーキット。鈴鹿がホームコースとなる角田裕毅選手の活躍も期待でき、日本らしい風景とともに鈴鹿のF1が世界発信されていく。

 観客席を増強した関係でチケットは「残りわずか」とはなっているが、購入可能な場所がある状態。混雑は必至となるだろうが、季節を強く感じられる貴重な機会となるため、春の鈴鹿とF1を体感してみていただきたい。

鈴鹿のコース図。立体交差を持つなど世界的にも珍しいレイアウト