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ジェイテクト、水素エンジン車向け「高圧水素減圧弁」の開発に着手

2024年5月7日 発表

水素エンジン向け高圧水素減圧弁

 ジェイテクトは5月7日、製品開発の領域を拡大し、化石燃料の代わりに水素をエンジンで燃焼させて走行する水素エンジン車向け「高圧水素減圧弁」の開発に着手したと発表した。

 開発に着手した水素エンジン車向け高圧水素減圧弁は、バルブから供給された高圧水素をエンジンで必要な圧力に調整(減圧)する製品。これまでにジェイテクトはFCEV(燃料電池自動車)の高圧水素貯蔵システムに搭載される「高圧水素供給バルブ」「高圧水素減圧弁」を発表しており、水素エンジン車向け高圧水素減圧弁では、FCEV向け第2世代高圧水素減圧弁のコア技術を活かし、エンジンが必要とする圧力の水素を供給できるとした。

水素エンジン車の概略。高圧水素供給バルブと高圧水素減圧弁の搭載箇所

 ジェイテクトは、20年以上の技術開発に加え、2世代にわたる市販車への世界トップレベルの量産実績(2022年12月末時点のジェイテクト独自試算。量産品としての生産実績5.4万個以上、量産延べ走行距離7.9億km以上)を通じて培った高圧水素製品の小型軽量・高信頼性といった強みを活かし、水素エンジン車向け高圧水素製品の開発に着手。

「2035年オールジェイテクトによるカーボンニュートラル達成」を実現するための製品開発に注力するとともに、カーボンニュートラル達成に向けて注目を集める水素社会への貢献を目指し、すでに量産しているFCEV向けの製品にとどまらず、水素エンジン車向けに製品開発の領域を拡大。2030年以降の本格的な水素社会の到来に向けて、事業を推進していくとした。