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ホンダ、“インドのシリコンバレー”ベンガルールに二輪車の電動化開発拠点

2024年5月9日(現地時間)発表

 本田技研工業のインドにおける二輪車、パワープロダクツの研究開発を担うホンダアールアンドディ(インディア)プライベート・リミテッドは5月9日(現地時間)、カルナタカ州ベンガルールに「ソリューション・アールアンドディ・センター」を新たに開設したと発表。同日に開所式を行なった。

 ホンダは2050年に全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルを目指しており、幅広い製品の動力源のカーボンニュートラル化に取り組んでいる。二輪事業においては2040年代に全ての製品でのカーボンニュートラルの実現を目指している。

 一方、経済発展が続くインドにおいては、2021年に開催された「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)」でインド政府が表明した「2070年までに温暖化ガス排出の実質ゼロの実現」への取り組みが始まるなか、インド市場においてホンダが選ばれ続けるためには電動化に応ずるだけでなく、既成の枠組みにとらわれない新たな価値を創出し、より魅力的な商品とサービスを提供する必要があると考えているという。

 今回開設されたソリューション・アールアンドディ・センターは、“インドのシリコンバレー”と呼ばれるベンガルールにて、研究開発企業の技術やアイデアを取り入れ“共創”するオープンイノベーションで、モビリティの先端技術をより早く電動車開発に取り込むとともに、ソフトウェアやコネクテッドサービスなどにも取り組んでいく。また、地の利を生かした“エコシステム”によって新しいアイデアを持った企業と組むことにより、長期的な視点で既存事業・商品の領域に留まらない新しいサービスや事業の創出を目指す。

 さらにホンダが掲げる「Triple Action to ZERO(カーボンニュートラル、クリーンエネルギー、リソースサーキュレーション)」に向けたエネルギーの有効活用や、「交通事故死者ゼロ社会の実現」に向けた交通事故の未然防止などの社会課題の解決にも積極的に取り組んでいくとしている。