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ジープ、新しくなった「ラングラー」発表会を東京・渋谷のMIYASHITA PARKで開催 新装備を追加しつつ値下げをした挑戦的なモデル
2024年5月10日 19:30
- 2024年5月10日 発表
ジープ(Stellantisジャパン)は5月10日、2018年の発売から6年ぶりにモデルチェンジした「ラングラー」を発売。同日に東京・渋谷のMIYASHITA PARKで発表会を開催した。
新しいラングラーは、エントリーグレードの「Unlimited Sport(アンリミテッド スポーツ)」が復活。中間グレードの「Unlimited Sahara(アンリミテッド サハラ)」、ラインアップ中最も高い走破性を誇る「Unlimited Rubicon(アンリミテッド ルビコン)」の3グレードを設定。価格はアンリミテッド スポーツが799万円、アンリミテッド サハラが従来モデルから約31万円値段を下げた839万円、アンリミテッド ルビコンが従来モデルから約16万円値段を下げた889万円となる。
トータルテンボス藤田さんも登場した発表会を渋谷で開催
発表会では、新しいラングラーがアンベールされるとともに、ラングラーの車内からStellantisジャパン 代表取締役社長 打越晋氏が登場。「街でラングラーをよく見かけると思いませんか? 1日1回はラングラーと遭遇するなぁ、とお思いになっているかと思います。このラングラー、非常に売れています。絶好調なんです。2023年1年間の国内での販売台数は4000台を超えて、累計ですと2万5000台に届いています。海外に目を向けますと、2023年の世界の販売台数で1位は本国のアメリカですが、2位がカナダ、3位が中国で、日本は4位なんです。中国はすでに世界最大の自動車市場ですが、その中国と僅差でアジアトップを争うパフォーマンスとなっています」と、日本でのラングラーが非常に好調であると紹介。
打越氏は「この日本の市場ではいろいろな種類のSUVがたくさん走っています。でもなぜこのラングラーだけが今日も見たな、と記憶に残るのでしょうか。それこそがラングラーが唯一無二である理由。もちろん進化はしていますが、ほかとはまったく違うデザイン。ですが、ラングラーはラングラーなのです。だから、皆さまの目に焼き付いて離れないんだと思います」と、ラングラーの特徴的なデザインが目にとまる理由の1つであるとした。
さらに、「ラングラーをご購入されたお客さま、購入を検討されているお客さまは、ラングラーを見ていろいろな価値、いろいろな楽しみ方を想像されて、そして、やっぱりこのラングラーが価値や楽しみを作り出す唯一無二の存在、自分の最大の自己表現なんだというふうにお考えであると私は思います。それが、本日われわれが渋谷のMIYASHITA PARKで発表会をやる理由にもつながっているのです」と話し、流行の最先端、新たな情報発信の場となっているMIYASHITA PARKから、新しいラングラーの価値や感動を作り出していきたいという考えを述べた。
続いて、Stellantisジャパン Jeep プロダクトマネージャー 渡邊由紀氏が商品概要を説明。ラングラーの販売について、「日本での2020年、2021年に関しては、実に7000台近い台数を登録しております。しかしここ2年間は残念ながら2位、3位に転落してしまっており、この新しいラングラーの導入をきっかけに、われわれといたしましては1位の座に返り咲きたいと思っております。また、グローバルの販売台数では、輸出向け仕様だけに目を向けますと、巨大中国の次にいるのが日本です。そして2023年の台数は中国が4402台、日本が4078台と、400台ぐらいの僅差に追いついていますので、こちらも今年1位に返り咲きたいと思っております」と紹介した。
価格については、「アンリミテッド スポーツは、どうしても800万円を切る価格にしたかった」と話し、12.3インチナビゲーションシステムや、コーニングゴリラガラス、サイドカーテンエアバッグ、ブラインドスポット/リアクロスパスディテクション、ParkSenseフロント・リアパークアシスト、Parkview リアバックアップカメラ、アダプティブクルーズコントロール(STOP機能付)、前面衝突警報(クラッシュミティゲーション付)といったアイテムを装備しつつも、799万円という価格を設定したと紹介。
アンリミテッド サハラは、「昨今のマーケットのトレンドに反した」という、従来の870万円から31万円の値下げをした839万円という価格を設定。さらに、フロント8ウェイパワーシート、フロント4ウェイランバーサポート、アンチスピンリアデファレンシャル、コーニングゴリラガラス、12.3インチナビゲーションシステム、セキュリティアラーム、タイヤフィルアラート(タイヤ空気圧補充支援)、サイドカーテンエアバッグといった約40万円相当の装備を採用し、「実質70万円ぐらいお買い得感のある仕様」となっているとした。
アンリミテッド ルビコンは、従来の905万円という価格から16万円の値下げをした889万円という価格を設定。フロント8ウェイパワーシート、フロント4ウェイランバーサポート、アコースティックフロントドアガラス、コーニングゴリラガラス、ハードトップヘッドライナー、12.3インチナビゲーションシステム、セキュリティアラーム、タイヤフィルアラート(タイヤ空気圧補充支援)、サイドカーテンエアバッグ、フルフロートDANAリアアクスルといった、約55万円相当の装備を採用し、「こちらも実質70万円ぐらいのお買い得感のある価格設定となっております」とした。
Stellantisジャパン Jeep ブランドマネージャー 新海宏樹氏のプレゼンテーションでは販売ターゲット層やイベントなどを紹介。
新海氏は「ジープブランドのアイコン中のアイコンとなるこのラングラーは、荒野や森、オフロード、キャンプ、トレッキングなど、さまざまなアウトドアシーンで使われる非常に趣味性が高い玄人が長年乗り続けている、そのようなクルマのイメージが強いのではないでしょうか。しかし、実際のオーナーさまとお話をさせていただく中で、皆さまは想像よりも若く、アクティブで、普段からタウンユースで使われているケースが非常に多いことに気付きました。また、ラングラーの購入年齢は他車SUVに比べて若く、Z世代の購入検討者調査におきましても、輸入SUVに比べてにおいてNo.1の購入検討候補に選出されております。このジープラングラーの持つ世界観、そしてジープブランドが提唱するクルマとライフスタイルを支持していただいていると自負しております。これらが示すように、ラングラーの販売では他車と比べても若い層へのアプローチを強化することがさらなる成長に不可欠であると考えております」と、ラングラーの販売における方向性を示した。
また、5月11日~12日には、MIYASHITA PARKの4階芝生ひろばをスケートボードパークとし、プロスケーターによるエキシビションやDJ・アーティストによる音楽パフォーマンスを行なうコラボレーションイベントを開催。5月26日には神戸ハーバーランド高浜岸壁で開催されるRED BULL FLIGHT DAYのイベント会場で、オフロード走行を体験できるイベントも実施する予定と紹介した。
最後に、自身もジープオーナーであるお笑い芸人のトータルテンボス 藤田憲右さんが登場し、新海氏とトークセッションを実施。6年前にラングラーを購入し、現在は「グランドチェロキー」を所有しているという藤田さん。野球をやっている息子さんを送り迎えする際、人も荷物も載せられてとても役立っていると話した。
藤田さんは「オーナーになって分かるのですが、見た目のかっこよさはもちろん実用性もめちゃくちゃあるんで、こんなにいいクルマはないと思います。それでまわりからもいいね、みたいに言われる、全部そろってるクルマがジープのクルマだと思うんで、どんどん皆さんで広めていって、日本中ジープ車であふれてほしいくらいです」とジープ車についてコメントした。