三菱自動車、軽EV「eKクロス EV」を一部改良 車内Wi-Fi採用など利便性や安全性を向上

eKクロス EV

　三菱自動車工業は5月16日、軽EV（電気自動車）「eKクロス EV」の利便性や安全性を向上するなど一部改良を実施して、販売を開始した。価格は256万8500円～313万1700円。

　一部改良では、利便性向上として、定額で車内Wi-Fiによるインターネット接続を可能とし、データ通信量を気にすることなくオンラインの動画、音楽、ゲームなどを楽しめるようにした。なお、同サービスを利用するには、「MITSUBISHI CONNECT」に登録の上、別途NTTドコモ「docomo in Car Connect」との有料オプション契約が必要。ユーザーのニーズに合わせて利用期間を選べるようにしている。

　また、スマートフォンアプリを使って遠隔で多様な操作が可能なコネクティッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」の機能を強化し、新たにリモートドアロック/アンロック機能を追加。現在提供中のリモートエアコン（遠隔でのエアコンのオン/オフ）や駐車位置確認などの機能に加え、遠隔でドアの施錠・解錠が可能になり、日常での使い勝手を向上させた。

　安全性向上として、安全機能を強化し、「エマージェンシーストップシグナルシステム」を新たに採用、急ブレーキをかけたときやABSが作動したときにストップランプが自動で高速点滅して、後続車に注意を促す。また、「マルチアラウンドモニター」をPグレードに、「リアビューモニター付きルームミラー」をGグレードに標準装備とし、車両後方の視認性を向上させた。

　そのほか、新色として、2トーンの「アッシュグリーンメタリック×ホワイトソリッド」「ライラックピンクメタリック×ブラックマイカ」、モノトーンの「アッシュグリーンメタリック」を追加し、既存のボディカラーと合わせて2トーン5色、モノトーン5色の全10色展開とした。

　なお、「eKクロス EV」は令和5年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の対象となり、55万円の補助金を受けた場合、実質的な購入額は約200万円からとなり、さらに地域によっては自治体からの補助金を活用することができるとしている。