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TDK、新中期経営計画でフェライトツリーを進化 車載製品では年率12%での成長を見込む
2024年5月22日 12:06
TDK、新中期経営計画を発表する「TDK Investor Day」
TDKは5月22日、長期ビジョン・新中期経営計画に関する発表会「TDK Investor Day」を開催した。同社代表取締役社長執行役員CEO 齋藤昇氏は、長期ビジョンに対するコミットメントを提示した後、前中期経営計画を振り返り、2兆1039億円という売上高は達成したもののHDD関連部品の減速などもあり営業利益率などは未達(12.0%目標に対し8.2%)となったことを説明。新中期経営計画では、2027年3月の売上高2兆5000億円、ROE 10%以上、利益率11%以上の実現を目指すとした。
新中期経営計画における成長牽引事業の成長戦略としては、モビリティ関連におけるxEV化(電動化)、ADAS化の進展を例示し、MLCC受動部品、TMRセンサ、モーションセンサなどの製品名を挙げ、「年率12%での成長を見込める」との見通しを明らかにした。
TDKはさまざまな製品を提供しているが、そのベースとしてフェライト事業がある。齋藤社長はこのフェライトツリーを進化させていくとし、未来のフェライトツリーにおいては、「実財務資本を高める経営を強化する」と、その方針を示した。
新事業に関する取り組みとしては、データセンター関連部品などを挙げたほか、全固体電池への取り組みにも言及。全固体電池については2017年に発表したCeraCharge(セラチャージ)より数段進んだ製品をまもなくプレスリリースできると語った。