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トヨタ、水素ファンド「Japan Hydrogen Fund」へ出資決定

2024年9月13日 発表

JH2A(一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会)共同会長の(左から)牧野明次氏、國部毅氏、内山田竹志氏

 トヨタ自動車は9月13日、水素関連分野への投資に特化したファンド「Japan Hydrogen Fund」に出資することを決定したと発表した。

 同ファンドは、水素バリューチェーン推進協議会とアドバンテッジパートナーズ、三井住友DSアセットマネジメントによって設立されたもので、日本での水素の普及を目指し、個社ではできない水素サプライチェーン構築の支援を目的とした民間ファンド。

 2024年8月27日付で完了したファーストクロージングでは、投資家より4億ドル超の出資約束を得たとのこと。同クローズには、リミテッド・パートナーとして出資約束をした主要な投資家として、トヨタ自動車、岩谷産業、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、東京センチュリー、脱炭素化支援機構、トタルエナジーズ、福岡銀行(順不同)が含まれる。

 同ファンドでは、インド太平洋経済枠組み(IPEF)域内を含む全世界において、水素および水素派生分子の製造施設、貯蔵施設、輸送施設、利活用のための設備、ならびにこれらのインフラ設備への技術・サービス提供会社等へ投資を行ない、経済産業省、世界の公的セクター、民間セクターとの協業を通じ、水素サプライチェーンの早期社会実装化とスケールアップを図っていくとしている。

 トヨタでは「カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの中で、水素を重要なエネルギーと位置づけ、『つくる/はこぶ/ためる/つかう』の各領域において、多くの仲間とともにさまざまな取り組みを進めてきました。本ファンドへの出資を通じ、早期の水素社会の構築に向けて貢献してまいります」とコメントしている。