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シトロエン、「ベルランゴ」発表会 家族でも夫婦でも仲間でも楽しめるMPVが新デザインで登場

2024年10月4日 実施

新型ベルランゴ ロング マックス

「ベルランゴ」はシトロエンを牽引するモデル

 シトロエン(Stellantisジャパン)は10月4日、MPV「ベルランゴ」をフェイスリフトして発売した。ラインアップは2列5人乗りモデルと3列7人乗りモデルの2タイプで、価格は5人乗りの「ベルランゴ マックス」が439万円、7人乗りの「ベルランゴ ロング マックス」が457万円。

 なお、新型ベルランゴの発売を記念した特別仕様車「ベルランゴ マックス XTR ローンチエディション」も設定される。価格は457万2500円。

新型ベルランゴ ロング マックス
展示車両は16インチのアロイホイールに205/60R16サイズのグッドイヤー「エフィシエントグリップ パフォーマンス2」を装着
新型ベルランゴ マックス
新型はリアゲートに「Citroën」「BERLINGO」のエンブレムだけを装着。ダブルシェブロンのロゴはなくなった
デザインが変更されたフロントフェイス
ヘッドライトは3つのパーツを組み合わせた新意匠となった
フォグランプまわりには縦型のアクセントカラーを配置
新型ベルランゴのインパネ
シフトはダイヤル式からトグル式に変更
ステアリングのデザインも変更された
新しくステアリングヒーターを標準装備
インパネ中央のタッチスクリーンはこれまでの8インチから10インチにサイズアップ
メーターはアナログ式から10インチのデジタルインストルメントパネルに変更
新型ベルランゴのシート
5人乗りのベルランゴ マックスに標準装備されるマルチパノラミックルーフ「モジュトップ」。車内中央以外にもサンバイザー付近とラゲッジ側にも収納スペースがあり、約92Lの収納力を確保する
新型ベルランゴ マックスのラゲッジ
新型ベルランゴ ロング マックスは荷物を満載して展示
最高出力96kW(130PS)/3750rpm、最大トルク300Nm/1750rpmを発生する直列4気筒DOHC 1.5リッターディーゼルターボエンジンを搭載。トランスミッションは8速AT

 同日に行なわれた発表会では、Stellantisジャパン Citroënプロダクトマネージャーのディミトリ・オック氏が商品概要を紹介した。

Stellantisジャパン株式会社 Citroënプロダクトマネージャーのディミトリ・オック氏

 ベルランゴは2020年に日本で発売して以来、2024年8月に約1万台の累計登録台数を記録。これまでシトロエンは2000~3000台規模のブランドだったところ、ベルランゴを導入してからは5000台のブランドに成長し、ベルランゴがシトロエンを牽引するモデルになっているという。

 ベルランゴが選ばれる理由には「エクステリアデザイン」「シートアレンジ、シート数」「ラゲッジスペース」「ニーズに合う機能性」「ディーゼルエンジン」の5つがあると話し、そのうち「エクステリアデザイン」「ディーゼルエンジン」の2点は特に大きな強みになっていることから、新型ベルランゴはこの強みをアピールすることで「サクセスストーリーの第2章を開きたい」とした。

ベルランゴは日本国内でシトロエンNo.1モデル
ベルランゴを購入する際に重視されたという5つのポイント

 エクステリアデザインは2022年のパリモーターショーで発表された「オリ コンセプト」のミニマムなデザインをもとに、クロームパーツを削減。3つのパーツを組み合わせたライトシグネチャーを採用したLEDヘッドライト、新デザインのブランドロゴ、フォグランプまわりの縦型のアクセントカラーの3つのポイントをオリ コンセプトから引き継いだと説明した。

 なお、この新しいシトロエンのデザインは日本ではベルランゴからの展開となるものの、フランスでは「C3」から展開が始まっており、今後のニューモデルはすべて新世代デザインが採用されていくと紹介した。

ベルランゴに用いられたシトロエン新デザインは、2022年に発表された「オリ コンセプト」が基礎になっている

 また、ディーゼルエンジンは、従来の最高出力130PS、最大トルク300Nmを発生する直列4気筒1.5リッターディーゼルターボエンジンを継続して搭載。WLTCモード燃費は18.1km/Lで、パワーと経済性を両立しているとのこと。トランスミッションにはシームレスな変速を可能とする8速ATを採用し、効率の高いドライブを実現することにも触れ、「国産MPVにあまり見られないディーゼルエンジンで欧州らしいテクノロジーにもなっております。その実力と燃費をさらに多くのお客さまにこの新型ベルランゴでご体感いただきたいと思います」と話した。

ベルランゴのエンジンについて

 装備に関しては、運転席まわりの機能を改善。「その中でも最も改善された部分はメーターインストルメントパネル」と話し、これまでのアナログインストルメントバックパネルから、10インチのデジタルインストルメントパネルに変更された。また、タッチスクリーンもこれまでの8インチから10インチに拡大するとともに、中のインフォテイメントも最新のものに変更。ステアリングも変更され、新ロゴを採用したほか、新しくステアリングヒーターが標準装備された。

 運転支援機能については、アクティブクルーズコントロール(ACC)にSTOP&GO機能を追加。ACC機能作動中に停止してから3秒以内であれば再発進可能とした。さらに、車線内のポジションを維持するようにクルマがアシストするレーンポジションアシスト機能を追加したことにより、ドライバーに対する運転の負荷を削減している。

インテリアの装備に関するアップデート
運転支援機能も改良
新型ベルランゴのボディサイズ。基本的に数値の変更はない
豊富なシートアレンジで荷室容量は必要に応じて変えられる
5人乗りモデルに標準装備されるモジュトップは単なるガラスルーフではなく、約92Lの収納機能も備える。なお、モジュトップを含めると20か所以上の収納があるという
ボディカラーは3色設定

 最後にオック氏は新型モデルの発売を記念した特別仕様車「ベルランゴ マックス XTR ローンチエディション」を紹介。エクステリアには専用のバッヂやレッドカラーアクセントを取り入れたほか、インテリアでは専用の生地を用いたシートを採用。さらに、シトロエン独自の「アドバンストコンフォートシート」をベルランゴに初めて採用したと説明した。

新型ベルランゴのラインアップと価格
特別仕様車「ベルランゴ マックス XTR ローンチエディション」

親しみを込めた日本独自のTVCMを製作

 続けて、Stellantisジャパン Citroënブランドマネージャーの中山領氏が新型ベルランゴのマーケティングについて紹介。新型ベルランゴは「国産のミニバンを所有していて、輸入車をちょっと検討してみたいと思っている人」をターゲットとして、アプローチを行なっていくとした。具体的には30代~40代の子育てファミリーをメインターゲット層とし、「家族のために何かを諦めて買うワゴン車ではなく、デザインも実用性も兼ね備え、それをしっかり両立させているクルマであるということ、それによって家族も自分もワクワクするクルマということで訴求をしていきたい」とした。

Stellantisジャパン株式会社 Citroënブランドマネージャーの中山領氏
ベルランゴのマーケットシェア
ベルランゴのターゲット設定
ターゲット層の特徴
ベルランゴのターゲットについて
ベルランゴが目指すべきブランドポジション
キャッチコピー
キービジュアルはグローバル共通
3つのオケージョンを設定し、それぞれの属性による機能訴求動画を制作

 また、現状のベルランゴオーナーの約56%がキャンプをしたことがある/しているというデータがあるといい、家族みんなで快適に使いやすい実用性、アウトドアや非日常シーンでも使いやすい機能を担保していくとした。

 さらに、ファミリーだけでなく、夫婦でキャンプを楽しんだり、友人同士でアクティブな趣味を楽しんだりする層にもアプローチを行なうと同時に、国産ミニバンのオーナーに向けても親しみを込めて受け入れてもらえるよう、日本独自のTVCMを制作。中山氏は動画について「ベルランゴが脳裏に焼き付いて離れない感じになるのではないか」と自信を語った。

【NEW CITROEN BERLINGO】TVCM 30秒
10月5日~6日に有明ガーデンギャラリーでデビューイベント「BERLINGO CITY CAMP AREA」を開催