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シトロエン、「ベルランゴ」発表会 家族でも夫婦でも仲間でも楽しめるMPVが新デザインで登場
2024年10月4日 22:16
- 2024年10月4日 実施
「ベルランゴ」はシトロエンを牽引するモデル
シトロエン(Stellantisジャパン)は10月4日、MPV「ベルランゴ」をフェイスリフトして発売した。ラインアップは2列5人乗りモデルと3列7人乗りモデルの2タイプで、価格は5人乗りの「ベルランゴ マックス」が439万円、7人乗りの「ベルランゴ ロング マックス」が457万円。
なお、新型ベルランゴの発売を記念した特別仕様車「ベルランゴ マックス XTR ローンチエディション」も設定される。価格は457万2500円。
同日に行なわれた発表会では、Stellantisジャパン Citroënプロダクトマネージャーのディミトリ・オック氏が商品概要を紹介した。
ベルランゴは2020年に日本で発売して以来、2024年8月に約1万台の累計登録台数を記録。これまでシトロエンは2000~3000台規模のブランドだったところ、ベルランゴを導入してからは5000台のブランドに成長し、ベルランゴがシトロエンを牽引するモデルになっているという。
ベルランゴが選ばれる理由には「エクステリアデザイン」「シートアレンジ、シート数」「ラゲッジスペース」「ニーズに合う機能性」「ディーゼルエンジン」の5つがあると話し、そのうち「エクステリアデザイン」「ディーゼルエンジン」の2点は特に大きな強みになっていることから、新型ベルランゴはこの強みをアピールすることで「サクセスストーリーの第2章を開きたい」とした。
エクステリアデザインは2022年のパリモーターショーで発表された「オリ コンセプト」のミニマムなデザインをもとに、クロームパーツを削減。3つのパーツを組み合わせたライトシグネチャーを採用したLEDヘッドライト、新デザインのブランドロゴ、フォグランプまわりの縦型のアクセントカラーの3つのポイントをオリ コンセプトから引き継いだと説明した。
なお、この新しいシトロエンのデザインは日本ではベルランゴからの展開となるものの、フランスでは「C3」から展開が始まっており、今後のニューモデルはすべて新世代デザインが採用されていくと紹介した。
また、ディーゼルエンジンは、従来の最高出力130PS、最大トルク300Nmを発生する直列4気筒1.5リッターディーゼルターボエンジンを継続して搭載。WLTCモード燃費は18.1km/Lで、パワーと経済性を両立しているとのこと。トランスミッションにはシームレスな変速を可能とする8速ATを採用し、効率の高いドライブを実現することにも触れ、「国産MPVにあまり見られないディーゼルエンジンで欧州らしいテクノロジーにもなっております。その実力と燃費をさらに多くのお客さまにこの新型ベルランゴでご体感いただきたいと思います」と話した。
装備に関しては、運転席まわりの機能を改善。「その中でも最も改善された部分はメーターインストルメントパネル」と話し、これまでのアナログインストルメントバックパネルから、10インチのデジタルインストルメントパネルに変更された。また、タッチスクリーンもこれまでの8インチから10インチに拡大するとともに、中のインフォテイメントも最新のものに変更。ステアリングも変更され、新ロゴを採用したほか、新しくステアリングヒーターが標準装備された。
運転支援機能については、アクティブクルーズコントロール(ACC)にSTOP&GO機能を追加。ACC機能作動中に停止してから3秒以内であれば再発進可能とした。さらに、車線内のポジションを維持するようにクルマがアシストするレーンポジションアシスト機能を追加したことにより、ドライバーに対する運転の負荷を削減している。
最後にオック氏は新型モデルの発売を記念した特別仕様車「ベルランゴ マックス XTR ローンチエディション」を紹介。エクステリアには専用のバッヂやレッドカラーアクセントを取り入れたほか、インテリアでは専用の生地を用いたシートを採用。さらに、シトロエン独自の「アドバンストコンフォートシート」をベルランゴに初めて採用したと説明した。
親しみを込めた日本独自のTVCMを製作
続けて、Stellantisジャパン Citroënブランドマネージャーの中山領氏が新型ベルランゴのマーケティングについて紹介。新型ベルランゴは「国産のミニバンを所有していて、輸入車をちょっと検討してみたいと思っている人」をターゲットとして、アプローチを行なっていくとした。具体的には30代~40代の子育てファミリーをメインターゲット層とし、「家族のために何かを諦めて買うワゴン車ではなく、デザインも実用性も兼ね備え、それをしっかり両立させているクルマであるということ、それによって家族も自分もワクワクするクルマということで訴求をしていきたい」とした。
また、現状のベルランゴオーナーの約56%がキャンプをしたことがある/しているというデータがあるといい、家族みんなで快適に使いやすい実用性、アウトドアや非日常シーンでも使いやすい機能を担保していくとした。
さらに、ファミリーだけでなく、夫婦でキャンプを楽しんだり、友人同士でアクティブな趣味を楽しんだりする層にもアプローチを行なうと同時に、国産ミニバンのオーナーに向けても親しみを込めて受け入れてもらえるよう、日本独自のTVCMを制作。中山氏は動画について「ベルランゴが脳裏に焼き付いて離れない感じになるのではないか」と自信を語った。