ニュース
シトロエン「ベルランゴ」のカタログモデル予約開始 価格は312万円から
オレンジのアクセントを用いた特別仕様車SHINE XTR PACK設定
2020年8月26日 19:00
- 2020年8月27日 予約開始
- 312万円~343万円
シトロエン(Groupe PSA Japan)は、MPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)「BERLINGO(ベルランゴ)」のカタログモデルの先行予約キャンペーンを8月27日から開始するとともに、10月1日に発売すると発表した。価格はFEELが312万円、SHINEが338万円、SHINE XTR PACKが343万円。
ベルランゴは初代モデルが1996年にデビューして以来、330万台を超える販売を記録しているモデルで、“移動の自由”と“自由な移動”を支え、それをコンフォート(快適)なものとすることを追求してきたシトロエンが、家族やレジャーを楽しむ人々に向けたレジャーアクティビティビ-クル。
カタログモデルの導入にあたり、先行発売モデルとなる「Début Edition」同等となる「SHINE」に加え、あえて一部装備を省いてより道具感を強調した「FEEL」の2グレードを設定。さらに特別仕様車として、充実装備とマットオレンジのアクセントでスタイリッシュなディテールを持つ「SHINE XTR PACK」を設定した。
Début Editionとほぼ同等の装備を採用するSHINEでは、Début Editionに対して収納付きセンターコンソール(内部に12Vソケット付き)、後席エアアウトレット(風量調節およびUSB-Type A充電ポート付き)、後席ウィンドウ用ロールアップブラインド、後席足下に2か所の床下収納を備えている。
より遊びの道具としてタフに使いたいと考える人に向けたFEELでは、先進運転支援機能(ADAS)は基本的にSHINEと同じ装備としつつ、パノラミックルーフと収納スペースを融合させた「Modutop」、助手席収納の「Topbox」、広々とした「パノラミックルーフ」を廃し、センターコンソールとリアエアコンアウトレットなどを省略。リアの3分割可倒シートが6:4の分割可倒式となるほか、足まわりは16インチスチールホイールにホイールキャップの仕様となる。
ボディカラーは「サーブル」「アクアグリーン」「ブランバンキーズ」の3色を設定。グレード共通装備として、助手席ドアミラー下にデッドアングルカメラが標準装着され、直前直左の死角をフォロー。リアスポイラーも標準装備される。
パワートレーンはシトロエンとして初搭載となるグループPSAの最新世代クリーンディーゼルエンジン「DV5」型(アイドリングストップ付き)に、アイシン・エイ・ダブリュとの共同開発による電子制御8速ATトランスミッション「EAT8」の組み合わせ。ターボチャージャー付きのDV5型エンジンは最高出力96kW(130PS)/3750rpm、最大トルク300Nm/1750rpmを発生し、軽快な吹け上がりとドライバビリティ、低回転からの高いトルク、最新の排気浄化システム(酸化触媒、SCR選択還元触媒、DPF微粒子フィルター)による極めて高い環境性能を誇る。また、EAT8トランスミッションはロックアップを多用し、ダイレクトな変速とワイドスプレッド化の恩恵により高速クルーズ時の燃費をさらに向上させている。燃費はJC08モードで21.2km/L、WLTCモードで18.0km/Lとなっている。
シャシーはCitroën Advanced Comfortプログラムに基づき、真のシトロエンライドを実現すべくセッティング。あらゆるコンディションでドライバーと同乗者が等しくコンフォートで楽しい移動を享受できるようになっている。
ベルランゴのボディサイズは4405×1850×1850mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2785mmで、正面から見ると正方形の縦横比となるユニークなパッケージングを採用。なお、ミラーtoミラーの実測は約2200mmとなる。グループPSAの新世代プラットフォーム「EMP2」を採用することにより、前進させたフロントスクリーン、短く高く設定されたフロントエンド、取りまわしを向上させる短いフロントオーバーハングを実現。現在のシトロエンのデザインコードの1つである、2段がまえのポジショニングランプとヘッドライト、フォグランプをラウンドしたノーズ部分に配し、Airbumpをドアの下部に配した。
。
リアドアには広大な開口部とドア開閉時の省スペースが魅力のスライドドアを採用。リアシートは幅の等しい3座独立式で、リアシートでも平等に移動を楽しめるようになっている。リアシートは個別に折畳みが可能なほか、3座それぞれにISOFIXフックが装備されている。
車内には多数の収納スペースが用意され、ルーフの大半をガラスとするパノラミックルーフと収納スペースを融合させたModutopと呼ばれるルーフ部分の特徴的な収納スペースは、ルーフ前方部分に収納トレイを設け、さらに中央部はBag in Roof(バッグインルーフ)として最大14Lまでのバッグを収納可能としている。また、Modutopは電動サンシェード付きで夏場の室内温度上昇を和らげるほか、ルーフアーチ中央部には調整可能なムードライトが備えられている。
さらに、リアシート頭上後方には容量約60Lのリアシーリングボックスを配置。後席およびリアゲート側の両方からアクセスが可能。インストルメントパネルやドア内側などにも収納スペースを用意している。
助手席側グローブボックスも大きな収納スペースで、「Topbox」と名付けられたこれはダッシュボード上面をふた付きのストレージとして使えるようにしたもの。助手席エアバッグをルーフ部分から展開するようにしたため、11.8Lのスペースを確保できたとした。
ラゲッジスペースは、Magic Flat(マジック・フラット)と呼ばれる機能でワンタッチでフルフラット状態にすることができ、容量は、5名乗車時でトノカバー下597L、2列目シートを倒した最大積載状態では2126L(どちらもFEELのVDA欧州参考値)を確保した。ラゲッジの奥行きは、5人乗り状態で0.94m(実測)、2人乗り状態で1.74m、助手席を倒すと最長約2.7mの長尺にも対応する。
巨大なリアゲートはガラス部分のみを個別で開閉できるため、テールゲートを開けずにガラスハッチから簡単にアクセスでき、狭いエリアでもリアスペースを利用可能。また、フレキシブルラゲッジトレイ(実測59cmと28cmの2ポジション)の高さをミドルポジションにすることで、ラゲッジスペースを上下に分割できるほか、ハイポジションにすればガラスハッチとリアゲートで荷物を完全にセパレートして使い分けることもできる。テールゲートはリアバンパー後方約1500mmに展開し、アウトドアでタープ代わりにもなる大きさとなっている。
ADASについては、下記の先進安全装備を搭載。ユーロNCAPなどの世界各国の安全基準をクリアしている。
・アクティブクルーズコントロール(ストップ機能付き)
前車追随型クルーズコントロールを装備。渋滞時の加減速にも対応。30~180km/hで作動し、前車が停止した場合は停止まで対応。
・アクティブセーフティブレーキ
前方の車輌や障害物を検知し、ドライバーが回避操作を行なわない場合に自動的にブレーキを作動。車輌および歩行者を検知し、作動範囲は5~80km/h。
・レーンキープアシスト
車載カメラが車線を検知し、ウインカー操作がない状態で車線からはみ出しそうになると、自動的にステアリングに反力を生じさせ、元の車線へと戻す。
・トップリアビジョン/フロント、バックソナー
バックカメラは後進の際に車輌後方の状況をタッチスクリーンに自動で映し出し、距離や角度が認識できるガイドラインと俯瞰映像により周囲の状況が手に取るように把握できる。また、障害物などが接近すると警報を発するソナーを前後に装備している。
・ブラインドスポットモニターシステム
走行中、斜め後方のブラインドスポット(死角)に存在する後続車輌を超音波センサーが感知。ドアミラー内にオレンジ色の警告灯を点灯させる。
・インテリジェントハイビーム
マルチファンクションカメラが常に前方の状況を分析。先行車や対向車の有無、照明の状況などにより、ハイビームとロービームを自動的に切り替え、対向車を幻惑することなく、常に最適な前方視界を確保する。
・トラフィックサインインフォメーション
制限速度および進入禁止に関する道路標識をマルチファンクションカメラが読み取り、インストルメントパネルに表示。制限速度はドライバーが任意でクルーズコントロールまたはスピードリミッターに連動させることが可能。
・ドライバーアテンションアラート
マルチファンクションカメラにより、車線に対するふらつきを検知し、居眠り防止の警告をする。