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シトロエン、新型「ベルランゴ」ららぽーと豊洲で展示中 カタログモデルとデビューエディションの違いを聞いた

デビューエディション購入者の8割以上が新規顧客

2020年8月27日~30日 展示

ららぽーと豊洲で新型「ベルランゴ」を展示中

 シトロエン(Groupe PSA Japan)は、新型レジャーアクティビティビークル「ベルランゴ」の発表を記念し、8月27日~30日にかけてららぽーと豊洲(東京都江東区)にて展示イベントを開催している。

 2019年10月に日本デビューを果たし、2度のオンライン予約が5時間半で満枠となったベルランゴが、カタログモデルとして日本市場に本格デビュー。その初お披露目の場が今回のイベントだ。そこで、このイベントの趣旨やカタログモデルと、最初のデビューエディションの違いなどを解説していきたい。内容については書面にて質問を行ない、シトロエン ブランドマネジャー 中山領氏、シトロエン プロダクトマネジャー 水谷昌弘氏、Groupe PSA Japan 広報 森亨氏に回答していただいた。

 カタログモデルの先行予約キャンペーンは8月27日から開始され、10月1日に発売。価格はFEELが312万円、SHINEが338万円、SHINE XTR PACKが343万円となっている。

ららぽーと豊洲の展示イベントでは物販なども行なわれている

デビューエディションとカタログモデルの差

――いよいよカタログモデルの導入ですが、先行発売されたデビューエディションとの違いを具体的に教えてください。また、違えた理由はどういうことですか。

シトロエン:デビューエディションとカタログモデルの違いは具体的には以下のとおりです。

・センターコンソールの追加
・後席用エアアウトレット(風量調節&USB充電ソケット)
・後席ウィンドウ用ロールアップブラインド
・後席足下の床下収納2箇所

 これらはデビューエディションでは装備されず、カタログモデルのSHINEにのみ装備されたものです。また、FEELは後席3座独立でなく6:4の分割可倒リアシートとなりました。

 ワールドプレミア後のお客さまからのリクエストが多かったことから、急遽導入したのがデビューエディションですので、生産予定などのさまざまな要因と、日本側からの希望が合わさったクルマです。一方のカタログモデルは、当初から予定していた日本仕様ですので前述の通り違いがあります。

新型ベルランゴのインテリア。カタログモデル(SHINE)ではセンターコンソールや後席用エアアウトレットなどが新たに追加されている

8割以上が新規顧客だったデビューエディション

――瞬殺といってもいいくらいデビューエディションはあっという間に完売しました。そのユーザー層はどういう人たちでしたか。また、その大きな特徴はどういうところだったのでしょう。

シトロエン:あまりたくさんのデータはないのですが、1つ特徴的なのは8割以上が新規顧客だったことが挙げられます。つまり、これまでのシトロエンユーザーとは違う層であり、初めてシトロエンをお求めになられる方が多かったのです。なお、エリア別でみると、最も売れたのは中部エリアで、次いで関東、関西の順でした。

――そのユーザー層は想定していたターゲットユーザーと合致していましたか?

シトロエン:デビューエディションは初回が5時間半だったということもあり、その反響の大きさから急遽2回目も導入しましたが、こちらも5時間半ということで、マーケティング的にターゲティングする間もなく売れてしまいました。これはある意味驚異的なことであり、光栄なことです。そういう意味では、もともとベルランゴはワールドプレミア以来、多くのリクエストをいただいておりましたので、われわれが思っていた以上に人気のクルマであることが確認できた、といえるかもしれません。

――さて、時を同じくしてプジョー「リフター」もベルランゴと同様にデビューエディションが設定されていました。ベルランゴ、リフターそれぞれのデビューエディションのユーザー層の違いはどういうところでしょう。

シトロエン:これに関しては具体的なデータが出ていません。ベルランゴは趣味や家族のためにより道具的に使いこなすクルマです。そこを踏まえ、数はそれほど出ないかもしれませんが、天井収納などを省き、スチールホイール+ホイールキャップという、より道具的なベースグレードのFEELを設定しました。

 日本でのシトロエンブランド全体の顧客層として、美味しいものを食べたり旅行をしたりドライブが好きというデータがあり、つまりは美味しいものを食べに行ったり、キャンプに行ったり観光地に行ったりするためにクルマを使うという方が多いのです。そこにもベルランゴは適合しています。

 一方、リフターはSUV+ミニバンなキャラクター。よりスポーティな走りも楽しめますし、オフロード志向のSUVに大きなユーティリティが加わったクルマというイメージです。また、やや上級志向で静粛性などもより高く、ハンドリングもミニバンの範疇ではスポーティでプジョー的ですので、住み分けはできていると考えています。

ベルランゴのターゲットユーザー層と来場者が近しい関係

――今回のららぽーと豊洲でのイベントについて伺います。このイベントの目的、概要を教えてください。

シトロエン:ベルランゴの市場導入に際し、顧客調査、マーケティング調査の結果を分析したところ、ファミリーカーニーズもさることながら、趣味などで使い倒すニーズをアピールしたほうが多くの方に訴求できると判断しました。ベルランゴの使い方を具体的に提案できるよう、これなら自分でも使えそう、こんな風に使ってみたいと思っていただけるように企画しています。ベルランゴを持つ生活のワクワク感を皆さまにイメージしていただけたら嬉しく思います。

 さらに今回は、ベルランゴのお披露目と同時にシトロエンの全ラインアップを展示しています。また、シトロエングッズの販売も致しますので、より多くの方々にシトロエンを身近に感じていただけるでしょう。

 そしてららぽーと豊洲は周辺の世帯数が多く来場者数も多いですし、特に想定するターゲットの率が高いことが予想されます。また、シトロエン中央ショールームにも近いという立地状況です。展示スペースが大きくインパクトのある展示ができ、東京湾が目の前のロケーションのよさなども好条件であったことから選びました。また、ららぽーと豊洲をよくご利用いただくようなお客さまの趣味や生活パターンなどが複数想定するベルランゴのユーザー像の1つであるといえるでしょう。

会場では新型ベルランゴを持つ生活のワクワク感が感じられる展示が行なわれているので、気になる方はぜひ足を運んでみてほしい