ニュース
JR東日本、KDDI、国際ハイヤーの3社、高輪地区でオンデマンドモビリティ「みなのり」実証運行開始
2024年10月17日 13:56
- 2024年10月17日 発表
JR東日本(東日本旅客鉄道)、KDDI、国際ハイヤーの3社は10月17日、2024年11月1日〜2025年9月30日の期間、東京都港区の「高輪地区」においてオンデマンドモビリティ「みなのり」の実証運行を実施すると発表した。
オンデマンドモビリティは、特定のエリアにおいて、利用者が希望する時間に乗りたいスポットから降りたいスポットまでを、経路上でAIが最短ルートを設定し移動する乗合サービス。
“みなのり”は「みんなで創る、地域の新しい交通サービス」をコンセプトに掲げ、その実証運行では、港区が抱える交通不便地域や公共施設、病院、商業施設などに乗降スポットを設定。ワンボックス型車両を導入することによりエリア内で小回りの利いた運行を実現させる。
運行エリアは港区高輪地区総合支所を中心とする半径約2km圏内で、乗降スポットとして「高輪ゲートウェイ駅」「港区公共施設」「八芳園」など約20スポットを用意。定期的な通院、子どもの塾や習い事、観光や出張時、悪天候時に利用できるようにする。
運行日程は2024年11月1日~2025年9月30日の各日8時~20時(予定※運行日程は現在、認可申請中)。利用料金はワンタイムの利用で大人500円、小学生250円、定額乗り放題(30日間有効)で大人9000円、回数券(5回/60日間有効)で大人2300円といったプランも用意される。 支払い方法はアプリ事前決済とSuicaなどの交通系ICカードによる車内決済(降車時)、現金での支払いはできない。
同実証運行では、AIオンデマンドシステムを活用し、高輪地区内を最適なルートで移動できる乗合サービスを試験導入。JR東日本が培ってきた地域とのネットワークとKDDIのデジタル力を連携し、さらに国際ハイヤーが利用者の快適な移動をサポートする。
同実証運行により、既存交通網ではカバーしきれていないエリアにおいて、既存交通網との相互補完を目的とした交通手段を提供。2025年3月にまちびらきを予定している「TAKANAWA GATEWAY CITY」と、周辺地域の商店・観光地などにおける回遊性向上を図ることで、高輪地区の魅力向上を目指すとしている。