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ランボルギーニ、ハイブリッドのスーパースポーツ「テメラリオ」日本初公開 920PS&730Nmの規格外性能
2024年11月30日 14:06
- 2024年11月29日 公開
過去最高売上と過去最高益を達成したランボルギーニ
ランボルギーニ ジャパンは11月29日、東京2020オリンピックのメインスタジアムとして使用された代々木の国立競技場にて「LAMBORGHINI DAY JAPAN 2024(ランボルギーニ・デイ・ジャパン・2024)」を開催し、新型スーパースポーツカー「テメラリオ(TEMERARIO)」を日本初公開した。
ランボルギーニ Head of Japanのダビデ・スフレコラ氏は、「ランボルギーニは、ファンのエネルギー、情熱、愛によって支えられているブランドです。そして今日、この場所で新型モデルを発表できることをとてもうれしく思います」とあいさつ。また、海外からイベントに足を運んでくれたランボルギーニ首脳陣に感謝を述べた。
続いてランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOは、2024年度のグローバルでの活動を振り返り、現在55か国に186店舗のディーラーを展開するなど、着実に成功していると説明。市場の販売順位は1位アメリカ、2位ドイツ、3位イギリス、4位中国、5位日本、6位中東、7位韓国、8位イタリア、9位カナダ、10位オーストラリアで、「日本は重要な市場の1つである」と紹介した。
また、2024年度第3四半期までの実績は、8411台を納車(2023年比8.6%増)、売上は24億3400万ユーロ(同20.1%増)、営業利益は6億7800万ユーロ(同9.8%増)と、過去最高益を達成。バックオーダーについては、「ウラカンが生産終了分まで、ウルスは2025年末納車分、レヴェルトは2026年後半納車分まで受注が入っている」と明かしたほか、ブランドの価値については、2020年の21億ユーロから右肩上がりで、2024年には45億ユーロにまで成長したと説明。
最後に日本初公開となる新型スーパースポーツカー「テメラリオ」のアンベールを行なってあいさつを締めくくった。
新型スーパースポーツカー「テメラリオ」を日本国内でアンベール
新型スーパースポーツカー「テメラリオ」については、同車のディレクターを務めるパオロ・ラチェッティ氏が説明を行なった。
ラチェッティ氏によると新型テメラリオは、“類まれなパフォーマンス”“比類のないドライビング・エモーション”“ユニークな多用途性”“新しいデザイン言語”の4つを備えた、「本物のFUORICLASSE(フオリクラッセ=規格外のマシン)である」と紹介。
搭載するV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンは、最高出力800PS/9000-9750rpm、最大トルク730Nm/4000-7000rpmを発生し、最大回転数は10000rpmを誇りつつ、サポート用電気モーターを3基搭載。V8ツインターボエンジンに最高出力110kW(150PS)のモーターを融合したほか、最高出力220kW(300PS)、最大トルク2150Nmの油冷式モーター2機をフロントアクスルに搭載し、全輪駆動を実現。センタートンネル内に総容量3.8kWhリチウムイオンバッテリを内蔵している。これらをもって、「レヴェルト」に続くHPEV(ハイパフォーマンスEV)のラインアップに加わるモデルとなる。
このモーターのサポートにより、システム最高出力は920PSまで上昇し、瞬時のレスポンス、究極の加速、驚異的なパワーの3つを達成。0-100km/h加速は2.7秒、最高速は343km/hを誇る。
テメラリオは、パワートレーンだけでなくエアロダイナミクスに関しても究極の進化を遂げていて、「ウラカンEVO」よりもリアダウンフォースは103%増、システム全体の冷却性能は30%増、ブレーキシステムの冷却性能は、ディスクは20%増、キャリパーは50%増を実現。また、サーキット走行時のヘルメット装着を想定して、約2mまでの身長にも対応できるほか、普段使いも考慮して、フロントトランクとシート後方に収納スペースを用意している。
デザインについては、Head of Designを務めるミィティア・ボルケルト氏が担当。新型テメラリオは、ヘッドライトやテールランプなど従来からのヘキサゴン(6角形)デザインは継承しつつも、ホイールベースはウラカンよりも40mm長く、室内空間もウラカンより34mm長くなっているほか、全長はレヴェルトよりも273mm短いと、コンパクトながらドライバーを最優先し、運転の楽しさを追求したデザインになっているという。
ボディカラーは400色、内装も各部をそれぞれ選択できることから“無限のインテリア構成”をうたう。