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ラリチャレ豊田、世界的ドライバーの小林可夢偉選手がラリー初挑戦 コドライバーは自動車研究家の山本シンヤ氏
2024年12月1日 06:25
世界的ドライバーの小林可夢偉選手がラリーに初挑戦
12月1日に開催される「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ 豊田」で大きな話題となっているのが、世界的なレーシングドライバーである小林可夢偉選手がラリーに初参戦すること。
小林可夢偉選手は、日本人F1ドライバーの最高位である3位表彰台を鈴鹿のF1日本グランプリで獲得したほか、ル・マン24時間レースの最速予選タイムを記録、ル・マン24時間レースの優勝ドライバーでもあり、現在はTOYOTA GAZOO Racing WECチームを選手を兼任しながら率いている。2024年は、ル・マン24時間レースの優勝は逃してしまったものの、チームとしてのシリーズチャンピオンとなるコンストラクターズチャンピオンをフェラーリやポルシェとの激闘の末、見事獲得した。
ドライビングに関しては世界的スキルを持つ小林可夢偉選手だが、ラリーという競技は参加したことはなかったとのこと。2023年のラリーチャレンジ豊田で、翌年の参加が予告されていたが、それがやっと実現した形だ。
小林可夢偉選手の駆るラリーマシンは、GRヤリスのMT仕様というより普段はトヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏がモリゾウ選手として戦っているモリゾウ号。ナンバーが「104(トヨ)」のクルマになる。このクルマを特別に借りてラリーに挑戦するため、ラリー以外のプレッシャーもかかっているのかもしれない。
そんな小林可夢偉選手にラリー前日に行なうレッキの際に心境を聞いてみた。「まず安全に、レッキをします。レッキってものすごく重要だと思うので、レッキをしっかりやっていきたいです。なんせ、レッキというものが初めてなので、ここで変な間違いをしないようにシンヤさんに教えてもらいながらがんばります」(小林可夢偉選手)。
シンヤさんというのは、自動車研究家である山本シンヤ氏。山本シンヤ氏はトヨタ早川茂副会長のコドラの経験も豊富でラリーチャレンジでの実績も十分。山本シンヤ氏に参戦についての心境を聞くと「がんばる」と一言。「今回初めてペアを組むので、ちょっと……がんばる」と、普段とは異なりやや緊張感が漂っている様子。
そんな初めてペアは、レッキへ向かって豊田スタジアムを出て行った。本番となる決勝レースは12月1日。世界的レーシングドライバーが初めてラリーに挑む、記念すべき日になる。