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ホンダ、大型船外機の新型「BF300」世界初公開 ニュートラル制御機能の追加などアップデート

2025年1月18日 発表

ホンダが大型船外機の新型「BF300」を公開した。画像はアクアマリンシルバーメタリック

 本田技研工業は、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州デュッセルドルフにて1月18日~26日に開催されている「boot Düsseldorf 2025(デュッセルドルフ・ボートショー2025)」にて、大型船外機の新型「BF300」を世界初公開した。2025年中に日本や欧州、アジア地域で順次販売する予定。

 BF300は、2024年2月に発売したホンダ船外機のフラグシップモデル「BF350」のV型8気筒エンジンを活用し、排気量4952cc、最高出力300馬力による力強い推進力を発揮する新型大型船外機。スタイリングは、BF350のデザインコンセプト「Noble Motion Form(ノーブル・モーション・フォーム)」を踏襲し、剛性の高いパーツ構成と上質感のあるフォルムを両立させている。

画像は2024年2月に発売したフラグシップ船外機「BF350」を2基搭載した、ニュージャパンマリンの「NSB335」

 また、BF350に初搭載した、一定の速度もしくは回転数での航行を可能にする「クルーズコントロール機能」や、あらかじめ設定したパターンの中からトリム角度(航走中の船体姿勢調整のために変更する船外機の角度)を自動調整する「トリムサポート機能」などを搭載し、スムーズで快適な航行を実現する操船サポート機能も充実。

 さらに、自動で船外機のフルチルトアップ/ダウンを行なう「オートマチックチルト機能」により、船艇の係留・保管時の利便性も向上。エンジンカバー、オイルフィルターの構造を取り外しやすい形状にすることで、メンテナンス時の負担も軽減している。

 そのほかにもBF300では、新たにベースモデルであるBF350のECUの制御機能をアップデートし、操船時の快適性を向上。具体的には、船外機を3基掛けで使用する際、中央に配置されたエンジンにニュートラル制御機能を加えることで、より安定した定置旋回を可能にした。なお、この機能はBF300の発売に合わせて、今後BF350にも搭載予定とのこと。

BF300(色:グランプリホワイト)

 ホンダは、豊かなトルクからもたらされる高い走破性に加え、高出力でありながらレギュラーガソリンでの航行が可能と、昨今、北米・欧州地域を中心に大型艇でのマリンレジャーが普及拡大していることから、BF350に続く大出力の船外機を投入することで、より多くのニーズに応えるとしている。