イベントレポート
ホンダ、靴から新型ビジネスジェット機まで多種多様なモビリティで夢の広がりを表現
2023年10月27日 21:33
- 一般公開日:10月28日~11月5日
- 入場料:1500円~4000円
本田技研工業は、ジャパンモビリティショー2023(一般公開日:10月28日~11月5日、場所:東京ビッグサイト)にて、夢をかたちにした「時間や空間といったさまざまな制約から人を解放するモビリティ」や、「人の能力と可能性を拡張するモビリティ」を通じ、みんなが未来に向けた夢を想像しながら、夢の広がりを体感できるブースを出展している。
操る喜びと際立つ個性のスペシャリティカー「プレリュード コンセプト」や、エゴ&エコをかなえる電動モビリティ「サステナ・シー コンセプト」、6人乗り自動運転タクシー「クルーズ オリジン」、レベル4自動運転で手軽で自由な移動を実現する「CI-MEV」、北米向け新型バッテリEV「プロローグ(プロトタイプ)」など、自動車はすでに紹介してきたが、ここでは靴から新型ビジネスジェット機まで、ホンダの多種多様なモビリティを紹介する。
空の移動を可能にするモビリティ
1986年から基礎研究が始まった航空機エンジン。性能と信頼性の両立のために多くのチャレンジを積み重ねてきたほか、ゼネラル・エレクトリックの技術を融合することで、クラストップのエンジン性能を実現。最新の航空機用ターボファンエンジン「HF120」を間近で見られる。
また、空の移動をもっと身近にすることを目指した電動垂直離着陸機「eVTOL(electronic Vertical Take-Off and Landing)」は、2030年以降の将来を見すえたモデルで、さまざまな場所から発着ができるとともに、ヘリコプターに比べて圧倒的な安全性と低騒音を両立する。
人の移動を支えるモビリティ
社会課題の解決と新たな顧客価値の創造につなげることを目的とした、新事業創出プログラム「IGNITION(イグニッション)」の成果物となる第1号「Ashirase(あしらせ)」が開発した視覚障がい者の歩行をサポートするシューズイン型のナビゲーションシステム「あしらせ」や、第2号「ストリーモ」が開発した1人乗りの電動三輪マイクロモビリティ「Striemo(ストリーモ)」も展示している。
「UNI-ONE(ユニワン)」は、体重移動だけで意のままに移動方向を変えられるモビリティで、両手が自由な状態で移動できるので、移動しながら作業ができるなど、さまざまな可能性が広がるとしている。歩行者と寄り添う前提なので最高速は4km/hに設定。すでに鈴鹿サーキットなどで、子供から大人まで幅広い人が体験していて好評だという。
働く人をサポートするモビリティ
自ら考え運ぶ、タフな自律走行モビリティ「Autonomous Work Vehicle(AWV)」は、あらかじめ設定した経路を自律走行し、最大907kgの建設機材・資材、水などの物資を、最高速16km/hで運搬できる電動モビリティ。北米南西部の大規模太陽光発電施設の建設現場など、厳しい環境の中で実証実験が行なわれている。
携帯可能なサイズと安全性を両立したデザインの、新しいファースト/ラストワンマイルモビリティの「Motocompacto(モトコンパクト)」。コネクテッド機能を搭載していて、目的地までのバッテリ消費予測もでき、移動中の充電切れの不安を解消。軽量でコンパクトなボディながら、フル充電時の航続距離は最大約19kmとし、24km/hまでの加速が可能という。現状は北米向けバッテリEVの「プロローグ」に搭載することを前提に開発されたモデルで、日本の法規に適合させるコストが見合わないため、製品化の予定はないという。
「e-MTB コンセプト」は、電動アシストによって上り坂でも楽に進める、モーターサイクルの「FUN」とMTBの「FUN」を融合させた新しい乗り味のモビリティ。オリジナルのフレームとスイングアームは高性能モーターサイクルにも使われる薄肉アルミキャスト技術を転用し、独自のフレーム形態と合わせて機能とスタイリングの融合を実現し、誰でも野山を自由に楽しめるとしている。
なお、会場で行なわれたプレスカンファレンスは、YouTube公式チャンネルで視聴できるので、そちらもあわせてご覧いただきたい。