イベントレポート

ホンダ、航続距離482km以上を目指す北米向け新型バッテリEV「プロローグ(プロトタイプ)」日本初公開

一般公開日:10月28日~11月5日

入場料:1500円~4000円

日本初公開の北米向け新型バッテリEV「プロローグ」

 本田技研工業は10月25日、ジャパンモビリティショー2023(一般公開日:10月28日~11月5日、場所:東京ビッグサイト)にて、北米で2024年年初に発売予定の新型バッテリEV「プロローグ(プロトタイプ)」を国内初出展した。

 新型プロローグは、シングルモーターの2WD(FF)とデュアルモーターの4WDを設定。デュアルモーター仕様は、最高出力約288HPと最大トルク約450Nmを発生。マルチリンク式サスペンションを採用し、ホンダが培ってきたダイナミクス技術によってスポーティな走りとパワフルな加速を両立させたモデル。

ボディサイズは約4877×約1988×約1643mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは約3093mm
北米用新型バッテリEV「プロローグ(プロトタイプ)」

 ジャパンモビリティショー2023にあわせて来日したというHonda Development&Manufacturing of America,LLCの松浦広和氏によると、「新型プロローグはGM(ゼネラルモーターズ)と共同開発している北米専用モデルで、すでに発表しているアキュラのバッテリEVモデル『ZDX』とともに、北米でのEV本格展開の先駆けとなるモデルです。北米のお客さまはやはり航続距離を気にされますので、300マイル(約482km以上)というロングレンジは必須になります。とはいえ社内での計算では300マイルの航続距離を確保できていて、まだ認可は取れていませんが現在EPA(米国環境保護庁)の承認待ちです」とのこと。

Honda Development &Manufacturing of America,LLCの松浦広和氏

 続けて松浦氏は「プロローグは、すでにEVに乗られているようなアーリーアダプター(早期導入者)のセカンドカー、サードカーという位置づけではなく、幅広いユーザーにファーストカーとして乗っていただけるように、シンプルで親しみのある形状でありながらしっかりとボリュームのあるデザインを採用しています。また、今回の展示車両はほぼ最終仕様に近いですが、まだプロトタイプとなっています」と教えてくれた。

 北米では「EX」「TOURING」「ELITE」の3グレードが設定され、今回の展示車両は最上級グレードの「ELITE」で、21インチホイールに275/45R21サイズのタイヤを装着している。

編集部:塩谷公邦