ホンダ、GM、クルーズの自動運転タクシーサービス 経産省など「レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ」で環境整備

クルーズ、GM、ホンダで共同開発した自動運転専用車両「クルーズ・オリジン」

　経済産業省は10月19日、国土交通省などと連携し、2025年度までの新たな自動運転移動サービス実現に向けた環境整備のため「レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ」を立ち上げると発表した。

　同日、自動運転タクシーに関する合弁会社の設立を目指すという発表があった本田技研工業、ゼネラルモーターズ、GMクルーズホールディングスLLCの取り組みを、同コミッティにおける直近の議題とし、今後、関係省庁間での情報共有を図りつつ、新たな自動運転移動サービス実現に向けて、進捗管理を進めていくとしている。

「レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ」は、経済産業省や国土交通省で進めている自動運転開発・実装プロジェクト「RoAD to the L4」の下に新たに設置され、コミッティのメンバーとして経済産業省、国土交通省、警察庁、総務省、関係自治体が参加予定。

　今後のスケジュールとしては、11月ごろから開始予定で、事業者からの事業概要、スケジュール説明、各関係省庁における課題の論点整理、事業の進捗状況や各関係省庁の許認可状況の共有などを予定している。

「レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ」の設置については、政府では2025年度をめどに国内50か所程度で無人自動運転移動サービスの実現を目指しており、こうしたサービスの早期実現に向けては、事業者や関係省庁間での適切な情報共有の促進等のための環境整備が必要なためとしている。

自動運転モビリティサービスの取り組みに関する記者会見後に握手を交わす本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長 三部敏宏氏（左）とクルーズ創業者 兼 CEO カイル・ヴォクト氏