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アウディ、新型「RS Q8パフォーマンス」 V8ターボで最高出力640PS&最大トルク850Nmを発生する究極のスポーツSUV
2025年2月20日 15:07
- 2025年2月20日 発表
- 2206万円
アウディ ジャパンは2月20日、フルサイズSUVクーペ「Q8」の究極のスポーツモデルとなる新型「RS Q8 パフォーマンス」を発売した。価格は2206万円。
新型RS Q8 パフォーマンスのフロントマスクは、3Dデザインのハニカムセルと大型シングルフレームグリルを組み合わせ力強い存在感を表現したほか、ドアミラー、フロントスポイラーエレメント、リアディフューザーをマットグレー、その他の部分はすべてハイグロスブラックに設定。またオプションの「ダークAudi rings&マットカーボン/ブラックスタイリングパッケージ」を選択すると、前述のアイテムがすべてマットカーボンまたはハイグロスブラックとなる(デジタルOLEDリアライトの選択が必須)。
リアは、リフレクターによって左右に分割されたディフューザーと、左右の楕円大型テールパイプによりスポーティで個性的なスタイルに仕上げているほか、ホイールは23インチのブラックポリッシュト6Yダブルスポークデザインアルミホイールを標準装備し、マットネオジムゴールドも選択可能とした。さらにオプションとなる23インチ鍛造アルミホイールは、モータースポーツにインスパイアされた5Yスポークデザインを採用し優れたブレーキ冷却性能を発揮するという。ボディカラーは標準の8色に加え、ユーザーのリクエストに応えてくれる(=オーダーメイド)「Audi exclusiveカラー」も用意。
室内は、バルコナレザーにハニカムステッチを施したシートベンチレーション付きパーフォレーテッドSスポーツシートを採用し、スポーティさと上質な快適さを両立。また、各部にレッド・グレー・ブルーの印象的なカラーアクセントを与える「RSデザインパッケージプラス」をオプションも用意し、RSロゴがカラーに合わせて刺繍される。
RS専用表示を備えた12.3インチの「アウディバーチャルコックピットプラスRSデザイン」は、マニュアルモードでの最適なギアチェンジのタイミングを示すシフトライトインジケーターを備え、モータースポーツで使用されるメーターパネルと同じように、エンジン回転数の表示が緑から黄色、赤と点滅して、シフトチェンジのタイミングをドライバーに知らせてくれる機能を備える。
パワートレーンは、最高出力471kW(640PS)/6000rpm、最大トルク850Nm/2300-4500rpmを発揮するV型8気筒4.0リッター直噴ツインターボチャージャーエンジンに、フルタイム四輪駆動システム「quattro(クワトロ)」と8速ディプトロニックトランスミッションの組み合わせ。
新開発の軽量エキゾーストシステムによって出力を向上させつつ、よりスポーティで魅力的なサウンドを両立したほか、オプションの「RSスポーツエキゾーストシステム」に交換すれば、さらにパワフルなサウンドにすることも可能としている。
また、エンジンパワーを前後の車軸に40:60の比率で分配するが、スリップが発生した場合は、駆動トルクの最大70%を前輪に、最大85%を後輪に伝えることが可能で、より少ないアンダーステアと正確なターンインのコーナリングを実現するという。0-100km/h加速は3.6秒をマーク。また、オプションのスピードリミッター解除を行なえば、最高速を305km/hまで引き上げられる。
足まわりは、車高を最大90mmの範囲で可変することでダンピングをコントロールし、スポーティさと快適さを両立する専用チューンの「RSアダプティブエアサスペンション」を標準装備。さらに、スタビライザーの中間部にコンパクトな電動モーターを配置し、直進時には2つのスタビライザーが分離して路面の凸凹をスムーズに吸収し、コーナリング時には電動モーターがスタビライザーを相互逆方向に回転させ、ボディ横方向のロールを積極的に抑制して、高速域では安定感を向上させ、ワインディングでは俊敏なハンドリングを実現する「アクティブロールスタビライザー(eAWS)」も標準装備する。
eAWSに電力を供給する48Vのリチウムイオンバッテリは、短時間で高電流を吸収および放出可能で、それぞれ最大1.5kWの電力を2つの電動モーターに供給する。また、リアスポーツディファレンシャルや10ピストンのブレーキキャリパーも標準装備。ブレーキディスク径はフロントが440mm、リアが370mm。キャリパーの色はオプションでレッドまたはブルーが選択できる。
高トルクの電動スピンドルドライブにより、俊敏性と安定性に寄与する四輪操舵システム「オールホイールステアリング」も標準装備で、高速走行時での車線変更時には後輪が前輪とは同方向に最大1.5度回転するほか、低速時には後輪が前輪とは逆方向に最大5度回転し回転半径を縮小してくれる。
新型RS Q8 パフォーマンスは2024年6月に、レーシングドライバーおよび開発ドライバーのフランク・スティップラー氏が、世界で最も過酷なサーキットと言われるドイツのニュルブルクリンクサーキットの北コース(20.832km)にて、アップデート前の「RS Q8」よりも約6秒タイムを縮め、7分36秒698を記録し、SUVクラスのラップタイムレコードホルダーとなっている(発表時点)。