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住友ゴム、読売巨人軍とスポーツ用人工芝を共同開発 新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」に採用

2025年2月26日 発表

ジャイアンツタウンスタジアム

 住友ゴム工業は2月26日、同社のスポーツ用人工芝「ハイブリッドターフ」が、読売巨人軍の新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」に採用されたと発表した。

 ジャイアンツタウンスタジアムは、読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの3社が東京都稲城市のよみうりランド遊園地に隣接するエリアに建設した新しいファーム球場で、2025年3月1日に開業する。

 今回ジャイアンツタウンスタジアムに採用された人工芝システムは、同社が日本のスポーツ用人工芝市場で培ってきた長年の製品開発・評価に加え、同社グループの住ゴム産業が持つ施工、メンテナンスを含むアフターフォローの知見と、読売巨人軍での選手によるプレー性評価、豊富なグラウンド維持管理の知見を融合し、2019年より度重なるテストを実施した上で共同開発されたもの。また、プロ野球場全面への採用は日本で初めてとなる天然素材充填材を採用した。

スポーツ用人工芝「ハイブリッドターフ」の構造図

 今回の共同開発では、人工芝の表面温度が高温になる課題を改善することに主眼が置かれ、今回、採用した天然素材充填材「Palmfill(パームフィル)」は、保水力に優れた素材で、特に夏場の芝の表面温度抑制に効果を発揮。また、素材自体が土に似た感触のため、より天然芝に近い感覚で、選手の体への負担軽減に貢献。グラウンドに立つ選手の体を守りつつ、パフォーマンスを上げることを目的に、選りすぐりの素材を使用した人工芝システムとしている。

 人工芝には従来品「ハイブリッドターフXXP」から強度を高め、色調を限りなく天然芝に近い3色配合としたロングパイル人工芝「ハイブリッドターフXP-mono」を採用。人工芝の下地に敷設するアンダーパッドにはリサイクルポリエチレンが使用された「S-PAD」が採用された。