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ボルボ、新型EV「ES90」世界初公開 次世代コアコンピューター搭載など時間を経るごとに進化するクルマに
2025年3月6日 14:29
- 2025年3月5日(現地時間) 世界初公開
デュアルNVIDIA DRIVE AGX Orinコンフィギュレーション搭載。従来の8倍の性能向上を実現
ボルボ・カーズは3月5日(現地時間)、新型EV(電気自動車)「ES90」を世界初公開し、一部の市場で受注を開始した。
新型ES90は、「EX90」「EM90」「EX40」「EC40」「EX30」に続くボルボのラインアップにおける6台目のEV。ES90には従来の8倍の性能向上を実現する次世代のコアコンピュータが搭載され、時間を経るごとに進化するクルマになるという。
デザインでは、セダン、5ドアクーペ、SUVといった3つの異なるスタイルにおける妥協をなくし、まったく新しい領域を切り拓いたモデルとして、セダンの洗練されたエレガンス、5ドアクーペの汎用性、SUVの広々とした室内空間と高い最低地上高を兼ね備えた。
新型ES90は、オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国で注文受付を開始。そのほかの市場は、2025年後半から2026年にかけて順次展開予定で、ES90の日本での導入時期は未定としている。
製品面でのトピックスとしては、ES90には従来の8倍の性能向上を実現する次世代のコアコンピュータを搭載し、時間を経るごとに進化するクルマとして作られた。ES90では、今後発売されるすべてのEVの基盤となる「ボルボ・カーズ・スーパーセット・テックスタック」により、ライフサイクル全体を通じて、クルマの総合的な性能と安全技術を向上させるという。スーパーセットをベースとするすべてのモデルは、無線アップデート(OTA)によって迅速に展開できるとしている。
ボルボ・カーズのエンジニアリング&テクノロジーの責任者であるアンダース・ベル氏は、「スーパーセットは、コアコンピューティングによって実現され、ES90は、ボルボ車として初めてデュアルNVIDIA DRIVE AGX Orinコンフィギュレーションを搭載しています。コアコンピューティングの能力という点では、われわれがこれまでに開発した中で最もパワフルなクルマです。これにより、データやソフトウェア、AIを通じて、安全性と総合的なパフォーマンスの水準をさらに引き上げていきます」と述べている。
また、ボルボ初の800Vテクノロジーを採用し、これまでのどのボルボのEVよりも航続距離が長く、高速に充電ができるようになった。
ES90は、電気システムとバッテリ技術の面でも最新となり、ボルボの新しい800ボルトテクノロジーを初搭載。350kWの急速充電ステーションで、10分間で300kmの航続距離を追加でき、WLTPテストサイクルで最大700kmの航続距離を可能にする。
そのほかにも、ボルボの先駆的な安全技術を中核に据えて設計され、ボルボが打ち出す新たなスカンジナビアンデザインの象徴となる存在と位置付けられた。
ボルボのCEOであるジム・ローワン氏は「ボルボES90は、私たちの最先端テクノロジーとスカンジナビアンデザイン、そして優れた快適性を融合させ、お客さまの生活の質を高めるためにデザインされた真のプレミアムなボルボ車です。SUVのEX90とともにボルボのフラグシップモデルの1つとなり、コアコンピューティングのパワーを活用したソフトウェア・デファインド・カーにおける業界のリーダーとしての地位を確固たるものにします」と述べている。
















