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和泰汽車、世界最大のGRガレージを台湾にオープン トヨタ豊田章男会長が駆けつけ「世界中のクルマ好きが集う場所にしてもらいたい」とあいさつ
2025年3月21日 18:18
- 2025年3月21日 実施
世界最大のGRガレージが台湾にオープン
トヨタ自動車の台湾ディストリビューターである和泰汽車は、台湾 桃園市亀山区(Guishan District, Taoyuan City)に「GRガレージ林口店」を3月24日にオーブンする。それに先立つ3月21日、報道陣向けにオープニングセレモニーが行なわれた。
GRガレージは、トヨタ自動車およびTOYOTA GAZOO Racingのスポーツカーブランドである「GR」の拠点として展開されている店舗で、「クルマファンが集い、語らい、一緒になってクルマを楽しむ、『町いちばんの楽しいクルマ屋さん』を目指す」店舗としている。GR86やGRヤリス、GRスープラ向けにカスタマイズ用品を販売するほか、イベントの開催、マシンのチューニング相談なども実施している。
トヨタがGRブランドでスポーツカーを展開していく拠点となる店舗で、単にスポーツカーを販売するだけでなく、メンテナンスやハード、ソフトの面からスポーツカー文化を育てていくことも目的としている。
主に日本国内に展開しているGRガレージだが、海外への店舗展開も行なっており、海外への店舗展開はインドネシアに続いて2店舗目。建屋の大きさでは世界最大になるという。
GRガレージを運営する和泰汽車によると、GRガレージ林口店が位置する桃園市亀山区は、台湾の首都である台北からも近く、台湾を代表する国際空港である桃園国際空港に向かう途中にある。南には、TSMCなどで知られる新竹サイエンスパークがあり、IT関係に努める多くのユーザーが見込めるという。店舗名が「林口店」となっているのは、新北市林口区に近く、以前は林口と呼ばれていた地域にあるからとのことだ。
ちなみに台湾におけるトヨタ自動車は、國瑞汽車股份有限公司がカローラ クロス ハイブリッドなどを生産。販売では和泰汽車がトヨタ、レクサスのディーラー網を展開し、台湾市場でシェア30%以上と高い支持を得ている。その上でGRガレージをオープンすることにより、台湾モータースポーツの盛り上げをになっていこうとするものだ。
台湾はクルマ社会ではあるものの、モータースポーツ人気はこれからといったところもあり、TOYOTA GAZOO Racingは台湾でのイベントを近年積極的に開催。そのような背景の中、世界最大のGRガレージがオープンすることになる。
オープニングセレモニーにはトヨタ豊田章男会長が登場
オープニングセレモニーには、トヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏のほか、台湾のGRガレージと連携するルーキーレーシングから大嶋和也選手、石浦宏明選手、豊田大輔選手が訪台。豊田章男氏はモリゾウ選手としてGRヤリス ラリー2をデモラン、豊田大輔選手はGR86をデモランした。
デモラン後には4人でトークショーを実施。ルーキーレーシングは6月にニュルブルクリンクに参戦するが、そのレースをGRガレージ林口店でパブリックビューイングすることを発表。ルーキーレーシングが、モリゾウ選手がニュルブルクリンクに参戦する意味が語られた。
豊田章男会長は、最後に「本日ここ台湾において、GRガレージのお店がオープンします。ここは和泰さんの協力でこの店ができたのですが、この店というのは台湾のみならず、アジアのみなさん、世界中のみなさんのクルマ好きが集う場所にしてもらいたいと思っています。自分もクルマ好き、自分も運転大好き、だけどこのGRガレージに来たらもっとクルマが好きな人がいた、もっと運転が好きな人がいた、もっとクルマづくりがうまい人がいた。そんな人たちと一緒にもっともっといいクルマづくりがこの場でスタートすることが私の希望です」と、集まった台湾の報道陣にあいさつした。