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ラリーチャレンジ開幕戦沖縄、GR86の佐々木雅弘/小紫知慧組が総合優勝 2位はGRヤリスの山本晋也/南山要一組

総合優勝した103号車 佐々木雅弘/小紫知慧組のGR86(小倉クラッチ BS GR86-MASA)のスタート風景。ラリチャレ沖縄では、雨という天候にもかかわらず多くの家族連れを見ることができた

GR86で総合優勝した佐々木雅弘/小紫知慧組

 TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ(以下、ラリチャレ)開幕戦沖縄が3月15日~16日の2日間にわたって沖縄県名護市や本部町を舞台に開催された。今回のラリチャレ沖縄は、地元出走台数が倍増してトータル37台がエントリー。うち1台が不出走となったため、8クラス36台での争いとなった。

 ラリー初日となる15日は、翌日の決勝に向けたペースノート作りを行なうレッキを実施。初日の天気は晴れ間も見られる曇りで、時間帯によっては名護市や本部町の青い海を見ることもできた。

北側のリエゾン区間の一コマ。午後になり天候は曇り、海との組み合わせを狙ってみたが干潮の時間帯でした

 決勝日となる16日は、ほぼ曇りで時折強い雨も降る天候に。参戦者は滑りやすい路面に気をつけながらラリーを戦っていくことになった。

 そんな悪天候でのラリーを制したのは、103号車 佐々木雅弘/小紫知慧組のGR86(小倉クラッチ BS GR86-MASA)。86/BRZレースのチャンピオンなどで知られる佐々木選手が、同クラスのGRヤリス勢を抑え総合優勝も獲得した。

 2位は105号車 山本晋也/南山要一組のGRヤリス(TGR-WRG GRヤリス889)。山本晋也選手は自動車研究家としてさまざまな媒体で活躍しており(その際の表記は山本シンヤ)、ラリチャレでは早川茂選手のコドライバーとしても参戦していた。今回は早川茂選手が所用で参戦できなかったこともあり、ドライバーとして参戦し、見事クラス2位、総合2位を獲得した。

少しだけ青い海が見られるポイント。クルマは2位となった105号車 山本晋也/南山要一組のGRヤリス

 また、同じTGR-WRGチームの104号車 山本正裕/蕪木雄組は5位に。104号車、105号車とも進化型GRヤリスのGR-DAT仕様車であり、同じ山本姓となることから一部関係者の間で山本対決が注目されていた。

 今回のラリチャレ沖縄で設定されたSS(スペシャルステージ)は6つで、SSの距離は9.8km。SS間を移動するリエゾン区間は103.09kmで、総合距離は112.89kmと、海と山の景色を楽しめるようなコース設定がされていた。

天候は雨、路面はウェット傾向。GR86で優勝した佐々木雅弘選手
総合2位を獲得した山本晋也選手(右)と南山要一選手(左)
総合5位を獲得した山本正裕選手(右)と蕪木雄選手(左)

 沖縄での開催も2年目となり、地元でも知られるようなイベントになってきたようだ。とくにリエゾン区間の景色は、晴れていたら沖縄らしく美しかったかもと思えるもので、次回の開催は天候に恵まれることにも期待したい。本格的なラリー競技をアマチュアでも楽しめるラリチャレが、沖縄でも少しずつ根付き始めているのを感じられた決勝日であった。