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F1日本グランプリ、スペシャルカラーリングの「RB21」参戦決定 ホンダ「RA272」初優勝60年記念

2025年4月1日 発表
オマージュの元となったRA272(左)とスペシャルカラーリングを施したRB21(右)

 鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で4月4日~6日に開催されるF1日本グランプリ「2025 FIA F1世界選手権シリーズ Lenovo 日本グランプリレース」に、スペシャルカラーリングの「RB21」が出走することが決定した。

 スペシャルカラーリングのRB21は、ホンダとレッドブル・レーシングのパートナーシップへの感謝の象徴として、両社で企画し実現。RB21は、HRC(ホンダ・レーシング)が技術支援を行なうパワーユニットを搭載してF1日本グランプリを走行する。デザインコンセプトは、ホンダにF1初優勝をもたらしたマシン「RA272」のオマージュであり、1965年のホンダ F1初勝利から60周年を記念した。

スペシャルカラーリングを施したRB21
RB21に掲出されるHonda F1初優勝60周年記念ロゴ
オマージュの元となったRA272(手前)とスペシャルカラーリングを施したRB21(奥)

 RA272のカラーリングの象徴である「日の丸」や、ノーズに付けられた当時の赤い“H”マーク、ボディ横に描かれたシンプルなHondaロゴを再現。また、ホンダ F1初優勝60周年を記念する特別ロゴが、RB21に加えビザ・キャッシュアップ・レーシング・ブルズのマシン「VCARB02」にも掲示される。

 なお、このスペシャルカラーリングを施したショーカーが、4月2日、4月4日〜4月6日に東京・お台場で開催される「F1 TOKYO FAN FESTIVAL」に展示される。

VCARB02に掲出されるHonda F1初優勝60周年記念ロゴ

 ホンダとレッドブル・グループのパートナーシップは2018年にRed Bull Toro Rosso Honda(レッドブル・トロロッソ・ホンダ)としてのタッグから始まり、2021年にはホンダに30年ぶりの栄冠をもたらした最終戦での劇的なチャンピオン獲得、2023年にはRed Bull Racingが22戦中21勝し、2024年にはマックス・フェルスタッペン選手のドライバーズタイトル4連覇など、さまざまなドラマと偉業を生み出してきた。

 Oracle Red Bull Racingチーム代表のクリスチャン・ホーナー氏は「ホンダとのパートナーシップは、F1におけるわれわれの歴史の中でも最も成功を収めた期間の1つです。マックスは4度のドライバーズタイトルを獲得し、チームも2度のコンストラクターズタイトルを手にしました。そして2023年は、ホンダPUの信頼性に支えられ、F1史上最も成功したシーズンとなりました。この特別なカラーリングは、F1におけるホンダとの輝かしい成功をたたえるとともに、このパートナーシップの集大成を象徴するものです。鈴鹿でその姿を見るのが今から楽しみです」とコメント。

 ホンダ・レーシング 代表取締役社長の渡辺康治氏は「ホンダとレッドブルとのパートナーシップの締めくくりの年にあたり、60年前のRA272のオマージュを施して鈴鹿戦を迎えられるのは感慨深いです。われわれがともに歩んだ足跡はF1の歴史の中でも輝き続けることでしょう。また、角田選手がこのマシンで母国の鈴鹿サーキットをドライブするというのはさらなる喜びです」とコメントしている。