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ベントレー、新パワートレーン「ハイパフォーマンスハイブリッド」搭載の「コンチネンタルGT/GTC」「フライングスパー」

2025年4月8日(現地時間)発表
ベントレーは新たなパワートレーンを搭載した「コンチネンタルGT/GTC」と「フライングスパー」を発表した

 ベントレーは4月8日(現地時間)、新たなパワートレーン「ハイパフォーマンスハイブリッド」を搭載した「コンチネンタルGT」および「コンチネンタルGTC(C=カブリオレ)」と「フライングスパー」を発表した。また、先代モデル同様に乗員のウェルネス機能や快適性を重視したグレード「アズール(Azure)」も設定した。

 参考価格は、コンチネンタルGTが3367万円、コンチネンタルGTアズールが4040万円、コンチネンタルGTCが3685万円、コンチネンタルGTCアズールが4422万円、フライングスパーが2950万円、フライングスパーアズールが3540万円。

 今回発表した新型コンチネンタルGT/GTCおよびフライングスパーは、すでに発売されているモデルに搭載している「ウルトラパフォーマンスハイブリッド」とは異なる、V型8気筒4.0リッターエンジンとモーターを組み合わせ、最高出力680PS、最大トルク930Nmを発揮。ウルトラパフォーマンスハイブリッドに次ぐ高出力なパワートレーンになるという。

 コンチネンタルGTの0-100km/h加速は3.7秒、GTCは3.9秒を誇り、パワー、トルク、性能の面で前世代のW型12気筒を搭載する「コンチネンタルGTスピード」のパワートレーンを上まわるほか、EVモードでの航続距離はコンチネンタルGTが最大85km、GTCが82kmとなっている。

コンチネンタルGT/GTCの特徴

 コンチネンタルGT/GTCは、2003年の初代登場以来受け継がれてきたクラシックなデザインを踏襲。象徴的なベントレーのマトリックスグリルは、クローム仕上げのサラウンドとセンターバーで構成され、光沢のあるブラックでアクセントが施されている。

コンチネンタルGT

 また、フロント下部のバンパーグリルはマットブラック、スプリッターは光沢ブラックで仕上げられ、精緻なディテールにこだわった外観に仕上げている。「ハーモニーアニメーション」を備えたヘッドランプのデザインは、カットクリスタルに着想を得た造形とカスタムのウェルカムアニメーションが特徴となっている。

コンチネンタルGTC

 さらに、エクステリアのブライトワイヤーはクローム仕上げで、光沢ブラックのディフューザーから突き出す2本のクローム製マフラーがリアビューを際立たせている。テールランプにも「ハーモニーアニメーション」が組み込まれ、ヘッドライトと共鳴する演出が施されるという。

 室内は、工場の職人による手作業で仕立てられたストレートフルーテッドデザインのシートを採用。スイッチ類やエアベント(送風口)、オルガンストップ(風量調整つまみ)、ドアハンドルは、ブライトクロームまたはオプションでダーククローム仕上げを選択できる。また、「Handcrafted in Crewe, England」の文字が刻まれたトレッドプレートもあしらわれる。

コンチネンタルGTのインテリア

 さらに、ベントレー独自のアクティブシャシーテクノロジーとして、「ベントレーダイナミックライド」、後輪操舵、電子制御リミテッドスリップデフ(eLSD)を採用するほか、「コンフォート」「ベントレー」「スポーツ」の3つのドライビングモードを備える。これらの先進システムによってパワートレーンとシャシーが常に連動し、さまざまな路面状況でも洗練されたパフォーマンスと快適性を両立させたという。

コンチネンタルGTCの後席

コンチネンタルGT/GTCアズールの特徴

コンチネンタルGTCアズール

 アズールは、エレガントなデザインや豪華な装備、さらにウェルビーイングへも徹底的にこだわったモデルで、エクステリアは、光沢ブラック仕上げのマトリックスグリルと、明るいクロームのサラウンド、そして縦型ヴェイン(フィン)の組み合わせがもたらす、洗練されたフロントフェイス。さらにその下には、光沢ブラックのフロントスプリッター、下部インテークにあしらった明るいグリルなど美しいコントラストを実現させている。また、新デザインのアズール専用22インチホイールを採用したほか、フロントフェンダーのアズールバッヂが外装全体に気品を付与している。

新デザインのアズール専用22インチホイールを採用

 室内は、シートとドアインナーに新たな3Dハーモニーダイヤモンドキルティングを施し、シートにはアズール専用の刺繍があしらわれる。さらに、ウェルネスシーティングをはじめ、オープンポアのクラウンカット・ウォールナット製ベニヤトリム、照明付きアズール専用インテリアトレッドプレート、そしてレザーシートのコントラストステッチなど装備も充実している。「ツーリング」「コンフォート」「ライティング」の各パッケージも標準装備することで、日常からロングドライブまで快適なドライビング体験を実現するとしている。また、コンチネンタルGTアズールはパノラミックサンルーフを搭載し、コンチネンタルGTCアズールは首元を暖めるネックウォーマーを備えている。

コンチネンタルGTCのコクピット
助手席前には「アズール」のエンブレムがあしらわれる
シートには「アズール」の刺繍が入る

フライングスパーの特徴

フライングスパー

 フライングスパーもコンチネンタルGT/GTCと同じ新たなパワートレーン「ハイパフォーマンスハイブリッド」を搭載し、0-100km/h加速は3.9秒を誇り、エクステリアは、光沢ブラック仕上げのマトリックスグリル、マットブラックの下部バンパーグリル、クローム仕上げのブライトワイヤー、そしてオーバル型のブライトクロームテールパイプフィニッシャーを装備。内装はベントレーの刺繍ロゴをあしらったストレートフルーテッドシートを採用。スイッチ類やベゼル、エアベント(送風口)、ドアハンドルには光沢クロームが施されるほか、オプションでダーククローム仕上げも選択可能。

フライングスパーアズールの特徴

フライングスパーアズール

 エクステリアは光沢ブラック仕上げのマトリックスグリルにクロームのサラウンドと11本の縦型ヴェインを組み合わせた、印象的なフロントフェイスを採用。さらに「Azure」ロゴのフェンダーバッヂ、クローム仕上げの下部グリル、ブライトクロームの外装アクセントも施される。そして新デザインのアズール専用22インチホイールも備え、これらはクローム仕上げ仕様とダークグロスブラックライン仕様の2つから選択できる。

アズール専用の22インチホイールを履く

 また、前席2席および後席の外側2席にウェルネスシーティングを採用。シートには加熱・換気機能が備わっていて、乗員の体温調整をサポート。さらに、6 段階にプログラム可能なマッサージ機能は、筋肉の緊張を和らげ、運転姿勢のバランスを整えることで長時間ドライブによる疲労の軽減が図れるという。

フライングスパーアズールの後席

 そのほかにも、ムードライティング、シートおよびドアインナーパネルに施された3Dハーモニーダイヤモンドキルティング、アズールの刺繍があしらわれたヘッドレスト、オープンポア・クラウンカット・ウォールナットのウッドトリムなどを備える。ツーリング、コンフォート、ムードライティングの各パッケージも標準装備するほか、照明付きのベントレー・トレッドプレートには「Azure」のロゴが刻まれている。