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マセラティ、クラシックカー公式認定プログラム「マセラティ・クラシケ」日本導入をオートモビルカウンシル2025で発表

2025年4月11〜13日 開催
マセラティのクラシックカー公式認定プログラムである「マセラティ・クラシケ」の日本導入を発表したマセラティ ジャパン株式会社 代表取締役 木村隆之氏

 マセラティジャパンは、「オートモビルカウンシル 2025」(幕張メッセ:4月11日〜13日開催)に出展。グランドツーリングをコンセプトとしたオープントップモデルとして、初代「ギブリ スパイダー」と新型「グランカブリオ」の2台を展示している。

 開催初日の4月11日に開催されたプレスカンファレンスでは、マセラティ ジャパン代表取締役 木村隆之氏が登壇し、日本のオーナー向けにマセラティのクラシックカー公式認定プログラム「マセラティ・クラシケ」を展開することを発表。本国イタリア以外でマセラティ・クラシケが導入されるのは初の取り組みとし、審査を希望するオーナーは、2025年6月1日〜30日の期間中に、マセラティ ジャパンの公式Webサイトで申し込みが可能。

マセラティ ジャパン株式会社 代表取締役 木村隆之氏

 2021年に本国イタリアで開始されたマセラティ・クラシケは、クラシックマセラティ車両を保存、修復、正統性を認証するためのヘリテージプログラム。プログラムでは、歴史的なモデルの正統性を審査・検証し、「認定証の発行」に加えて、「スペアパーツの再生産」「車両レストアのサポート」などのサービスを展開する。

 マセラティ・クラシケでは、これまでに1969年製「ミストラル3700」に対する最初の認定証発行から、2022年以降、日本を含め、世界各国から申請のあった80台以上の車両に対して厳正なる審査を行ない、その正統性を証明する認定証を発行している。

 日本で開始されるのはマセラティ・クラシケの中の認定証発行プログラムで、これまでのマセラティ・クラシケでは、イタリアへの車両輸送が必須であったが、イタリアから認定担当者が来日することで、日本国内での検査・認定を可能とし、これにより日本のオーナーの負担が大幅に軽減されるという。

 認定の対象となる車両は、1980年までに生産されたモデルを中心に、発売から20年以上経過したクラシックカーや特別生産モデルを含み、年内は最大8台を対象に審査を実施する予定。プログラムの一環として、マセラティの歴史的アーカイブに基づくオーナー向けの資料提供サービスも開始。生産証明書や技術データ資料がオーナーの申請に基づいて提供される。

マセラティ・クラシケの概要
日本では認定証発行プログラムを展開
日本での認証プロセス
対象モデル
オーナー向けの資料提供サービス
Maserati Classiche 担当チームメンバーとしてマセラティ ジャパンアフターセールスのダイレクター 富田剛二氏、スペシャリスト 芹田英二氏、スペシャリスト 湯浅道明氏が紹介された

 マセラティ・クラシケを日本で展開することに対して、木村氏は「マセラティ・クラシケの日本での展開は、長年マセラティを愛し、大切に保有されてきた日本のオーナーさまへの敬意と感謝の表れです。クラシカルなマセラティ車両は単なる移動手段ではなく、タイムレスな芸術作品であり、時代を超える情熱の結晶です。このプログラムを通じて、これらの貴重な車両の正統性と価値を正式に認証し、未来の世代へと受け継いでいくことは、私たちの大きな喜びであり、責任でもあります。 今後も日本のマセラティオーナーさまとより深い絆を築き、マセラティの豊かな歴史と文化を共有していくことを約束いたします。マセラティ・クラシケの日本での展開にどうぞご期待ください」とコメントした。

展示車両の「グランカブリオ」。国内で2024年5月に発表した新型「グランカブリオ」は、クーペの美しさと快適性、オープンの開放感を融合したマセラティの最新オープンモデル。洗練されたソフトトップを採用し、優雅なデザインと先進技術を兼ね備えた。走行中(50km/h以下)でも開閉可能なルーフや風の巻き込みを低減するウインドディフレクターを標準装備し、快適なオープンエア体験を提供
展示車両の初代「ギブリ スパイダー」。砂漠の風が車名の由来という2ドア2シータークーペモデルである「ギブリ」(1966年~1973年)のオープントップモデル。1969~1973年に、世界でわずか125台のみの生産だったため、マセラティ・ロードカーにおいて希少性の最も高いモデル。ギブリから採用をはじめたリトラクタブルヘッドライトを搭載。洗練されたクラシックなプロポーションとエレガントなラインを持つ、グランツーリングカー。4.7リッターエンジンを搭載。最高速265km/h。デザインはカロッツェリア・ギア在籍時のジョルジェット・ジウジアーロ氏によるもので、彼の最高傑作の1つとして高い評価を得ている