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アウディ、新たなブランド拠点「Audi City 日本橋」公開 特別車両の展示や限定の日本伝統工芸コレクションも販売
2025年4月17日 19:20
- 2025年4月18日 オープン
アウディジャパンは、東京都中央区にある老舗百貨店の1つである「日本橋髙島屋S.C.新館1階」に、新たな都市型ショールーム「Audi City 日本橋」を4月18日にオープンする。4月17日にはオープンに先駆けてメディア向けに公開された。
新店舗は日本橋髙島屋S.C.新館に入ってすぐ左手のエリアで、コンパクトながらも施設のメイン通路に面して大きく開けた開放感のある明るくモダンな作り。内装はぬくもりのある木目とモノトーンを基調とし、柱には日本橋の古い街並みからインスパイアされた漆喰装飾を意識しつつ、アウディのヘッドライト形状のモチーフを施し、“伝統”と“先進”という2つの異なるイメージを融合させている。
ブランドディレクターのマティアス・シェーパース氏は、「実はこのプロジェクトは3年前にスタートしていて、よくドイツのスタッフに、なぜ日本橋なの? なぜ銀座なの? と聞かれるのですが、東京には渋谷、原宿、新宿、池袋、東京、銀座、日本橋、上野……とたくさんの顔(拠点)がありますので、どこかに1つ大きなフラグシップ店を置くよりも、さまざまなエリア、さまざまな風景、さまざまなユーザーに合わせた店舗を発展させていきたいと考えています」と説明。
続けて、「この拠点はクルマを置くだけでなくブランドを語ることを重要視しているのと、まだ日本ではかなり距離感があるBEV(バッテリ電気自動車)に触れてもらうことも狙いの1つです。売り方も変化していて、まずは商品だけではなくブランドを理解してもうために、グレー色のスーツにノーネクタイのスタッフがアウディについてやBEVについてていねいに説明しつつ、ユーザーのライフスタイルにも寄り添うような提案をしていく場になります」と店舗の方向性についても言及した。
さらにシェーパース氏は、「今回、髙島屋さんという老舗ブランドとのコラボであることも大きなトピックです。本館は歴史がありトラディショナルですが、新館はバッテリEVをけん引していくアウディの先進的なイメージやターゲットとしているユーザー層にも合致しているかと思います。合わせて日本橋という地でのオープンに際し、和の伝統と現代の感性を融合させた、ここでしか購入できない芸術性の高いオリジナルアイテムの第1弾として“扇子”と“けん玉”を数量限定で販売します。これからもいろいろと作る予定なので期待してください」と今後の展望も明かした。
蜷川実花氏がデザインした「Q4 Sportback e-tron」を特別展示
今回の新規オープンを記念して、世界的に活躍する写真家・映画監督の蜷川実花氏が、アウディの革新性と都市の躍動感が融合したデザインに仕上げた「Q4 Sportback e-tron」のラッピングカーを5月30日までの期間限定で展示。ボディには蜷川氏がこれまでに撮影してきた数々の写真がコラージュされ、アウディの持つアーバンなイメージと、蜷川氏ならではの鮮やかな色彩美が交錯するデザインが施されている。
店舗では今後も「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を掲げ、常に時代を先取りして前進するアウディの考える“未来のプレミアムカーの在り方”を提案するべく、アウディのバッテリEV「e-tron(イートロン)」シリーズを中心とした最新モデルの展示を予定。また「Audi City 銀座」と同様に、複数のスペシャリストがチームとなり、記憶に残るようなプレミアムな体験演出を行なっていくという。
なお、Audi City 日本橋の運営は、フォルクスワーゲンAGの子会社で販売を担っているポルシェホールディングGmbhの日本法人の100%子会社となるAVRJ(Audi Volkswagen Retail Japan)が行なっている。
AVRJは、現在アウディブランドでは首都圏と関西圏で計13店舗を運営。輸入車のショールームは従来だと営業部門やセールス部門に入っていることが多いが、このAudi City 日本橋はマーケティング部門の管轄で、興味を持ったユーザーには最寄りのショールームを紹介し、実際に試乗してもらい、最終的にはオーナーになってもらうといった一連の購入プロセスの入り口として位置づけているという。