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アウディ、「Q6 e-tronオフロードコンセプト」初公開 4輪にポータルアクスルを搭載し最大13400Nmを発生

2025年1月24日(現地時間) 発表

アウディが公開した「Q6 e-tronオフロードコンセプト」

 アウディAGは1月24日(現地時間)、新開発のプロトタイプモデル「Q6 e-tronオフロードコンセプト」を公開した。

 Q6 e-tronオフロードコンセプトは、「どうすればとてもエモーショナルなバッテリEV(電気自動車)を作れるか?」という発想から開発がスタート。ベースモデルは、PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)をベースにした最初の量産モデル「Q6 e-tron」を使用。

Q6 e-tronオフロードコンセプト

 最高出力380kWのモーターを前後に備え、新設計のポータルアクスル(固定車軸にハブリダクションシステムを組み込んだもの)を各車輪に搭載。同時にサスペンションリンクを部分的に変更し、車高は160mmアップし、トレッドは250mmワイドになった。

 従来のポータルアクスルは、タイヤにかかるトルクを約20~30%増加できたが、アウディが新たに設計した新型ポータルアクスルは、タイヤにかかるトルクを50%増加でき、4輪の総合トルクは4400Nmをマーク。また、10秒間だけブーストを使用したピークトルクは1万3400Nmにまで増加するという。これにより、最高速は175km/hに低下するものの、最大45度の傾斜を登れるようになるという。

Q6 e-tronオフロードコンセプト

 なお、Q6 e-tronオフロードコンセプトは、2025年2月1日(現地時間)にコロラド州ロッキー山脈で開催される「F.A.T.アイスレース」に参戦する予定という。

 アウディのCEOであるゲルノート・デルナー氏は試乗後、「Q6 e-tronオフロードコンセプトは、クワトロを再解釈したものです。このモデルは当社の全電気自動車プラットフォームが現在すでに備えている可能性を示しています。このクルマは新たな境地を切り開くことができます。この非常に感動的なクルマに対するお客さまの反応を見るのが楽しみです」とコメントしている。

Q6 e-tronオフロードコンセプト