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アストンマーティン、1億円超えの新型PHEVスーパーカー「ヴァルハラ」 ほぼ完成車両を日本初公開
2025年5月10日 12:00
- 2025年5月9日 公開
アストンマーティンは5月9日、限定999台の新型スーパーカー「ヴァルハラ」を東京・青山のブランドセンター「The House of Aston Martin Aoyama」でメディア向けに公開した。ヴァルハラの価格は1億2890万円。すでに500台ほどの成約が決まっているとした。
なお、今回公開されたのはゲイドンでテストカーとして活用されていた車両となり、テスト用の装備が一部装着されている以外は、ほぼ完成車両と同じデザイン・装備となっているとのこと。また、ゲイドン以外で車両が公開されるのは、日本が初めてとなる。
アストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーとなるヴァルハラは、アストンマーティン初となるEV専用モードでの走行性能を持つPHEV(プラグインハイブリッド)の量産車。比類なきパフォーマンスと新次元のドライバーエンゲージメントを実現するために設計され、印象的なフォルムと精巧なディテールといった「ヴァルキリー」譲りのデザインと、F1にインスパイアされたエンジニアリングといったテクノロジーを融合。進化を極限まで追求した。
ヴァルハラのアクティブ・エアロダイナミクスは、F1の哲学とパフォーマンス重視の設計を公道走行向けに適応。600kgを超えるダウンフォースを生み出すという。新たに設計された独自のアクティブ・フロントウィングは、レースモードでボディから展開する油圧作動式のアクティブ・リアウィングと連動し、エアブレーキやダウンフォースの調整、自動ドラッグ リダクション(DRS)の機能を提供するとしている。
アストンマーティン史上最高のパフォーマンスを誇るビスポークのフラットプレーンクランクV型8気筒4.0リッターツインターボ・エンジンを初搭載。フロントの駆動輪に2基、ギヤボックス内に1基の計3基のモーターを搭載し、ハイブリッドパワートレーンは1079PS/1100Nmという驚異的なパワーを発生する。最高速は電子制限で350km/h、0-100km/h加速は2.5秒を記録している。
また、電気モーターとリア電子制御ディファレンシャル(E-デフ)を備え、専用開発された新しい8速DCTを初採用しているほか、フロントアクスルにはトルクベクタリングと前輪駆動システムに活用される最新型のツインモーターも初採用されるなど、アストンマーティンとして初めての技術が多く搭載されている。
メディアプレビューであいさつを行なったアストンマーティン ヘッド・オブ・Q・スペシャルプロジェクトセールス サム・ベネッツ氏は「本国のゲイドンでプロダクトマネージャーとして3年間取り組んだ車をご紹介できることをとてもうれしく思います」と前置き。
「ヴァリキリーに続いて発売される素晴らしいスペシャルな量販車となるヴァルハラは、テクノロジーを集めた車両となっており、圧巻のクオリティ、デザイン、そして画期的なドライビングダイナミクスを融合させた、ミッドエンジンのハイブリッドスーパーカーです。ハイブリッドシステム、アクティブエアロダイナミクス、アドバンスサスペンション、これらの複雑なシステムがすべてシームレスに融合し、コンピュータでしっかりと制御することによって、かつてない素晴らしい製品が生まれたと思っています」とヴァルキリーの特徴を紹介した。